生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1749 ・どこへ行くアメリカ――行き着く先は弱肉強食社会?

2013-10-06 07:17:33 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1749(131006)をお届けします。

・どこへ行くアメリカ――行き着く先は弱肉強食社会?

 アメリカが「未知との遭遇」に向かいつつあります。「未知との遭遇」は、「アメリカの破たん」であり、「世界大混乱」につながるはすです。なにしろアメリカが借金を支払えない債務不履行国に落ちぶれそうなのは、みなさまご存じの通りです。

 その期限は10月17日(木)とされています。あと10日ほど。

 10月1日から会計の新年度に入りましたが、予算案が議会を通らないので、巨額の米国国債の利子が払えなくなると心配されています。「自由の女神」を充分観光できない、ヨセミテ公園に入れない、どころではありません。スーパー大国、アメリカの借金不払いの影響は、世界中に大混乱をもたらすのは確実です。それを見越して週明けから、ドル売りが加速する。つまり、一気に円高が進むという観測も。

 アメリカは一体、どこへ行こうとしているのか。「自分の面倒は自分でみろ」と”小さな政府”を主張する、共和党の若手議員が「無茶」をしているとばかりはいえません。背景には、世界が直面する極めて重い問いが潜んでいるようにみえます。

 70億人を超えた世界の人口圧力に、地球は押しつぶされそうになっています。このまま人口が増え続けると、必ず大破局が訪れるのは確実です。では、どう人口をコントールする?

 21世紀の「人類大虐殺」を強行することになるのでしょうか。例えば、見えない「謎のウイルス」を使って。それも、白人には効かないけれど、アジア、アフリカ、中近東の人間には効果絶大という新型ウイルス。

 それほどでなくても、「自分のことは自分でしろ」という自己責任が極度に強調される社会になっていきそうです。「助け合いを可能にする大きな政府」ではなく、「政府は警察機能と国防機能くらいでいいとする小さな政府」です。

 その結果は、弱い立場の者は切り捨てられる社会。21世紀の「姨捨山(おばすてやま)」は、病人や障害者、生活保護でしか生活ができない人間であふれる光景になるかもしれません。

 アメリカの共和党が主張する「小さな政府」が行き着く先は、徹底した自己責任社会です。「自分のことは自分が責任を持て」です。助けあいはなし。あるのは、強いものが勝つ「ジャングル・ルール」。そして、金持ちはより金持ちに、恵まれない者はよりプアに。

 昨日のこの箕面通信で触れた映画「エリジウム」は、歴史を先取りしたものかもしれない。極端なフィクションとばかりはいえない気味悪さを感じさせます。

 私たちには、21世紀から30世紀までの1000年間(ミレニアム)に通用する「哲学」を打ち立てる必要があります。「人類が生き延びるための哲学です。ヒントは「小欲知足」「知足安分」にありそうに思うのですが。

 日本は、「アベノミクス」などで「成長、成長」と成長追及社会に終止符を打ち、「縮小社会」への展望を切り開く方向に進みたいものです。いかがでしょうか。