生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信541 ・社民党党首には声なき声の「ガンバレ」がある

2010-05-27 07:01:54 | 日記
お早うございます。
生き生き箕面通信541(100527)をお届けします。

・社民党党首には声なき声の「ガンバレ」がある
 日米両政府は明日28日に、「辺野古」を盛り込んだ共同文書を発表する予定です。これに対して福島社民党党首は「辺野古を含め沖縄に新たな基地を造るような内容には反対する。閣僚を罷免するようなことは相手(鳩山首相)が決めること」と、強い姿勢を表明しています。

 今朝の読売新聞は、政治部の青山健一、南省至両記者の署名入り記事で、まず「社民党党首の福島消費者相は26日もかたくなだった」と、「かたくな」と表現して書き出しました。

 続いて、「(政府内には)『ブラフだ。福島氏も夏の参院選で改選だから、強硬姿勢を見せて露出を増やしたいだけだ』(首相周辺)と冷ややかな見方も出ている」と、個人の問題にすりかえるような取り上げ方です。

 さらに、「政府内は『沖縄は、紛争が起こるかもしれない地域との関係で絶妙な場所にある。ここに海兵隊がいることは地政学的に大きな意味がある』(海洋政策研究財団会長の秋山昌広・元防衛次官)との認識で一致している」とも書いています。

 つまり、こういうことを伝えようとする記事の書き方です。「福島さんは、個人の選挙事情から駄々をこね取り上げられる回数を増やそうとしているのだ。辺野古の代替基地は沖縄以外にありえない。そんなことも分からないのか」と、いわんばかりです。

 「最低でも県外」といい続けた鳩山首相には、沖縄では「辞めろ」という声は強まっていません。むしろいまでも「鳩山さんで、なんとか解決してほしい」と願っているのです。福島さんも「沖縄や国民の皆さんに約束したことを守る政治をやることが民主主義だ」と、当たり前のことを主張しているだけです。

 読売の署名入り記事では「自民党などからは『社民党の安保政策は民主党よりむしろ共産党に近い』との指摘も出ている」とも書いています。「日本の安全保障はどうあるべきか」という正面の問題には向き合わずに、「共産党に近いから悪い」という論法です。

 「5月末」という期限が迫っても国民の大方が納得した合意が成立してもいないにもかかわらず、あくまでも沖縄に基地を押し付けようとするのが読売の社論だと分かると、暗然とせざるを得ません。ジャーナリズムの立場にある者は、いまこそ「日本の安全保障はいかにあるべきか」を根本から見直すべきではないでしょうか。

 社民党党首の主張とがんばりに精一杯のエールを送ります。