生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信530 ・沖縄を平和の島」へ 

2010-05-15 06:52:27 | 日記
お早うございます。今日5月15日は沖縄の本土復帰(1972年)から38年。かつて凄惨な戦場と化した沖縄は「平和の島」になったのでしょうか。大阪・中之島のバラ公園には「ピース」が咲いています。
生き生き箕面通信530(100515)をお届けします。

・沖縄を「平和の島」へ
 沖縄が戦場と化するまでを簡単に振り返ってみます。奇しくも今日は昭和7年(1932)の5・15事件の日でもあります。当時の犬養毅首相が軍部のテロによって暗殺され、日本の政党政治が終焉。軍政がはじまり、翌年には国際連盟脱退、ナチス・ドイツなどとの三国同盟締結、真珠湾攻撃により対米戦争開戦、米軍による沖縄占領、原爆投下、無条件降伏。

 敗戦国日本は昭和27年(1952)にサンフランシスコ条約発効とともに独立を回復しましたが、それは沖縄をアメリカ軍に”売り渡す”かたちでのもので、沖縄が本土復帰、つまり独立は、20年も遅らされました。

 その復帰のときも、基地は米軍の治外法権で使いたい放題を認めました。しかも、「内地」(あえてこの語を使用)にあった米軍基地は沖縄に移され、沖縄を「基地の島」にしていきました。自民党政権のもとで進んだのです。

 いま、現在の政権がやっていることは、「どこに移設するか」に絞った狭い視野のように見えます。この箕面通信でこれまで何度も発信してきたのは、「この国の形をどうするのか」から考えて、日本の安全保障は東アジア全体の安全保障の中で考えるべきこと、21世紀の望ましい世界のありようからは、戦争をしなくても済む枠組みの構築、それへ向けての日本の外交努力でした。

 宇宙人鳩山首相は「あほぽっぽ」とやゆされながらも、普天間の辺野古決着を引き延ばし、いままた6月以降への時間稼ぎに成功しつつあります。アメリカはこれまで、アメリカの意向にまともに反対する日本の首相を相手にしたことがなく、今回、鳩山首相が初めて「アメリカに楯突く」形となり戸惑っているようです。正面衝突を避けながら、極めて巧妙な外交戦術を展開していると受け取ることができます。

 ぼくは、鳩山首相と小沢幹事長のコンビは、沖縄を「平和の島」にするための段取りに極めて強い意欲を持っていると信じています。

 今朝の朝日は「グアム移転費削らず―米下院方針―普天間問題考慮か」(8面)と伝えています。そうなのです。アメリカはもともと世界戦略の一環として海兵隊はグアムに移転させるフォーメーションを実行しつつあるのです。

 新聞がもっと事実を伝えるようになれば、沖縄はもっと早く「平和の島」にすることができます。私たちは、新聞に「真実を伝えるべきだ」と声を上げる必要があります。