生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信535 ・「毒まんじゅう」を食らったのは誰なのか――。

2010-05-20 06:58:27 | 日記
お早うございます。昨日5月19日はちょうど50年前、衆院で日米安保条約が強行採決された日でした。
生き生き箕面通信535(100520)をお届けします。

・「毒まんじゅう」を食らったのは誰なのか――。
 週間ポスト(5月28日号)の「『実名リスト』で名指しされた言論人を連続直撃!」は、この問題につきまとうある面での難しさにはばまれ、タイトル倒れの感はいなめませんでした。

 実際に取材できたのは、三宅久之、中村慶一郎、俵幸太郎氏くらい。三宅氏は「大学後輩の藤波孝生官房長官(中曽根内閣)から長官代理の講演を2回頼まれ、謝礼100万円を受け取った。ただ、野中さんがああいうことをいうなら、誰がもらったのかはっきりいってほしい。私は野中さんからは菓子折りひとつもらっていない」。

 中村氏は、受け取りを否定。俵氏は「半年に一度ぐらいずつ官房長官などが数十万を持ってきたことはあり、受け取っていたが、それは私だけではない。それを否定するなら嘘だと思う」

 官房長官を務めたことのある塩川正十郎氏(宇野宗佑内閣)は「(リストの)中身については墓場まで持っていく」。武村正義氏(細川護煕内閣)は「何もしゃべらない。週刊誌は嫌いだ」

 この原稿を書いたジャーナリストの上杉隆氏が入手した「実名リスト」は、「3枚のメモ書きで、政治評論を主とする言論人約20人の名と、万単位の金額と思しき「200」「100」といった数字が手書きで記されている」。しかし、全ての評論家に記された金額が渡ったとは限らず、途中で誰かに”抜かれる”こともありうるわけです。だから、リストをそのまま表に出せば名誉毀損にあたる恐れもあり、それだけに直接取材が欠かせないのですが、「ノーコメント」の壁にはばまれます。

 こう書いています。「記者クラブメディアが、平野博文官房長官の機密費公開に関する『公約違反』を追及しないのも、今回の野中発言の中身を検証しようとしないのも、彼ら自身が、『毒まんじゅう』を食らってきたからではないか」

 「日本では長年、(官房機密費で)政治部の記者たちが官邸に『餌付け』され、『飼いならされ』てきた。そして彼らは退職後、政治評論家やコメンテーターとして新聞、テレビで活躍する。新聞、テレビが『野中発言』を黙殺するのは、”自己保身”のためではないのか」

 官房機密費は、れっきとした私たちの税金です。そして官房機密費だけではなく、財務省、国交省、厚労相など各省も税金による「広報予算」で記者を接待したり、付け届けをして「魚心あれば水心」の関係を続けています。こういうものにもメスをいれ、仕分けの対象にすべきです。