生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信519 ・アメリカの裏庭で起こっていること―「資本主義は地獄への道」と告発

2010-05-04 07:30:58 | 日記
お早うございます。核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かたこと自体が、「日本の憲法を守れ」を後押しする力になっているようです。
生き生き箕面通信519(100504)をお届けします。

・アメリカの裏庭で起こっていること―「資本主義は地獄への道」と告発
 ご存知でしょうか、アメリカの裏庭ラテンアメリカ(LA)ではアメリカ離れが進んだことを。ラテンアメリカ・カリブ海地域の33か国中27か国が「対米自立政権」となっています。

 昨日5月3日、大阪市内のエルおおさかで「九条の会・おおさか―憲法記念日のつどい」が開かれ、元明治大教授の新藤通弘さんが、アメリカの裏庭で起こっていることを報告。「ベネズエラ、ボリビア、エクアドルの憲法は、いずれも外国軍事基地の設置を禁止しており、それぞれが平和国家であることを規定している。日本国憲法の九条は世界の先頭を走っており、いまは世界がついてきている。九条は『世界の宝』です」と訴えました。

 LAのアメリカ離れは、つぎのような点に見られます。まず、IMF(国際通貨基金)や世界銀行が押し付けたいわゆる「ワシントン・コンセンサス」の拒絶です。また、米州自由貿易圏構想(FTAA)は行き詰まり、さらに機軸通貨をドルから複数機軸通過体制へ移行しようと模索する動きなどです。

 極めつけは、米国抜きの共同市場をめざす動きで、南米諸国連合(UNASUR)は2004年から具体的なかたちをとり始め、2年前の08年5月には条約に署名、エクアドルに本部が設置されました。12か国が加盟しています。

 初のラテンアメリカ・カリブ海首脳会議(CALC)も、33か国が参加して2年前に開かれ、米国抜きでの統合・団結を申し合わせています。

 「アメリカ抜き」にこだわるのは、アメリカに新自由主義路線を押し付けられて国内経済が破壊され、格差が決定的にひろがったという体験を経てのことです。「資本主義は地獄への道」(チャベス・ベネズエラ大統領)という認識が共有されています。

 いま進められているのは、それぞれの国に見合った「社会主義路線」です。モラーレス・ボリビア大統領は「私たちは先住民のパチャママ(母なる大地の維持)と安寧に生活する道を望み、より良い生活を望んでいない。より良い生活は、搾取する、略奪することである」と言い切っています。

 これが、アメリカの裏庭で起こっていることです。いつまでもアメリカ離れができないどこかの国とは大違いです。