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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信340 ・渋柿で町起こし――自然を守る活動

2009-11-01 07:18:47 | 日記
おはようございます。イノシシが食べ残したどんぐり。そのうちいくつが実生するのでしょう。
生き生き箕面通信340(091101)をお届けします。

・渋柿で町おこし――自然を守る活動
 好天の一日、びわ湖の東、息吹山の麓(旧息吹町)へバスツアーしました。姉川の源流を訪ね、おいしい空気を味わうとともに、そばを打ってそれも味わうツアーです。さらに曲谷(まがたに)という地域の柿の畑で渋柿をもぎ、10個を「お持ち帰り」しました。渋抜きした柿ももらいましたので、帰宅して試食しました。

 姉川の治水ダムから見上げる山々は、全山紅葉というにはおよびませんでしたが、みどりの中に黄色や赤みを帯びたさまざまな広葉樹のグラデーションが進んでいる最中です。野生のさるの親子が陽だまりにちょこんと座っている。案内役の「源流を守る会」活動をしているボランティアの人が「黒いものが遠くで動いていると、クマですよ」と話していました。透明で新鮮、そのうえ何かしら「気」が充ちている空気。「空気がうまい」と実感します。

 近くの「薬草の里」で、地元のお母さん方が手ほどきしてくれて「ソバ打ち」を体験し、自分たちでこねて、延ばし、刻んだソバを、さっそく茹でてもらい、いただきました。地元の辛み大根の辛さが味をひきたてて、ビールにあいました。

 ゲンジボタルが湧くころは、遠くから訪れる人で賑わう。

 びわ湖は、近畿の水がめというにとどまらず、日本の宝です。しかし、富栄養化が進み、湖底はヘドロで死にかけているそうです。しかし、今日案内してくれた「源流を守る会」など周辺の人々が中心になって、びわ湖を生き生きと甦らせる活動も盛んになってきているのは、頼もしいことです。息吹山もかつてのセメントの材料、石灰岩を採掘した跡の山肌が大きく露出していました。しかしそれも近年は、緑化活動が進められ、植生がもどってきていると知りました。たしかに麓からもかすかにみどりがかって見え、かつての荒々しい山肌はやわらいでいました。

 柿の畑では、農園で働く青年が「渋柿はへたを焼酎にしめらせてビニールのふくろに入れておくと、1週間ほどで渋が抜けます」と教えてくれる説明は、慣れたものです。

 秋空に恵まれ、豊かな自然のなかでの一日でした。