生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信361 ・戦争で興り、戦争で潰れるアメリカ

2009-11-27 06:31:55 | 日記
おはようございます。昨日の通信は、写真をつけたせいかうまく発信できませんでした。本日再挑戦してみます。
生き生き箕面通信361(091127)をお届けします。

・戦争で興り、戦争で潰れるアメリカ
 昨日の政府の事業仕分けでは、在日米軍に対する「思いやり予算」がまな板のうえに載せられました。結論は、根本の問題に踏み込まず、事実上、要求額はそのまま認める形になりました。「事業仕分けチーム」の限界を示したわけです。

 根本の問題は、そもそも日本が「基地従業員の給与を負担すべきか」「提供施設の整備費や光熱水費は持つべきか」です。日本は、飛びぬけて大きな額を負担してきました。在日米軍4万人に対し、32億ドルを負担。これに対しドイツには日本を大きく上回る7万人が駐留していますが、負担額はわずか3千万ドル弱にすぎません。

 それはともかく、68年前の今日、アメリカから「ハル・ノート」という”最後通牒”を突きつけられました。コーデル・ハル国務長官が、「日本は日露戦争後に獲得したすべての権益、領土などを放棄せよ」というものでした。日本がのめるものではない内容を出して、交渉を決裂させようと意図したものだったのです。

 しかし、日本は実は68年前の昨日、海軍の機動部隊がハワイに向けてひそかに出撃したのでした。もちろん、真珠湾をめざしたものです。この時点で、事実上の日米開戦となっていました。

 そして、この後の太平洋戦争で日本を、欧州でのナチス・ドイツをたたくことで、アメリカの覇権が確立し、「パックス・アメリカーナ」時代が開かれました。機軸通過が「ポンド」から「ドル」に変わったのです。

 そして、いま世界の「ドル離れ」が進み、ドルの独歩安が大問題になってきました。アメリカの一人負けです。ドルが弱くなったのは、戦争にかまけて多大な戦費を費やし、地道な経済運営を怠ってきたからです。いわば内部崩壊ですから、根は深い。

 そして、中国の台頭。「元」が少しずつ大きな顔をしはじめました。

 世界は大きく流動しつつあります。そのなかで「普天間」を考えています。