生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信359 ・ヒトの未来は明るいのでしょうか

2009-11-24 06:33:50 | 日記
おはようございます。母親見舞いへ行くバスの車窓から見た浅間山は雪をかぶっていました。
生き生き箕面通信359 (091124)をお届けします。

・ヒトの未来は明るいのでしょうか
 今朝の朝日の社説は「進化論150年」を取り上げていました。見出しは「ヒトの未来を見つめ直す」。今日は、チャールズ・ダーウィンの「種の起源」が150年前に発売された日だそうです。今年はダーウィンの生誕200年にあたるとも紹介しています。

 社説は、アメリカの状況に触れ、「ところが、いまだに多くの人が天地創造説を信じ、教育現場でも進化論への反発が強いのが米国だ。科学の復権を掲げたオバマ政権の登場で、進化論の受け入れが進む社会への『チェンジ』も期待したいところだ」と、わざわざ指摘しています。

 唐突な印象をうける指摘です。これは次のような受け取り方ができそうです。「ピューリタンが信教のための新天地を求めてメイフラワー号で大西洋を渡り開拓したアメリカ。ここでは、神によって創造された人間が被創造物の最高位にあるという考え方が根強い。そしてそれは、自然も他の動物も支配して当然という精神構造の底流となり、世界環境のための京都議定書から離脱することにも違和感がない」。そんな含みを忍ばせているかのようです。

 こんな指摘もしています。「一方、人類はこの1万年ほど、自らの手で環境を大きく変えてきた。その中で子どもの育ち方も一変した。五感のうち視覚情報が多様化する一方、他の感覚は平板になりがちだ」。結びは「自ら作り出した環境によって人類はどう変わっていくのか。ヒトの未来にも思いをはせてみたい」。

 思いを馳せてみると、人類の前に横たわる課題は、増え続ける人口、そして食糧不足、エネルギー不足、水不足です。いずれも科学の「進歩」によって解決するほかないようですが、例えば食料の場合、結局、遺伝子組み換え作物をいただくことにつながらざるを得ません。

 エネルギーは、太陽光など自然エネルギーの活用などで乗り切れるでしょうか。その前に奪い合いの紛争が激化することはないでしょうか。また、人類は「物質的に豊かな生活」を追い求め続けるスタイルから転換することはできないのでしょうか。答えは将来への努力いかんにかかっていますが、いまのところ明るさはあまり期待できないようです。