カルテ番号 わ・9(41)
この言葉に風間陽水はハッとさせられた。
陽水は自分の役目、特性に疑問を感じていたのだ。
氣という手段をするとはいえ、特別な治療師ではない。
難しい病に向き合うが、驚異的な回復ばかりではない。
奇跡とは思わないが、そのような事もいつも起きるわけではない。
長寿族としては、不良品の特性かと思っていた。
愛田恵子の指摘は腑に落ちる。
気功治療は人を集め、結びつける手段。
すると、風間陽水がヨガを学んだ理由も解る。
ヨガとは「結び」という意味なのだ。
治療家として、更に10倍の能力が欲しいと思っていた。
気功治療の故御師匠様に近づきたいと思っていた。
だが、20年過ぎても、思うように能力は伸びない。
ある目的を持った人同士を結びつける。
陽水が結びつけるわけではない。
主体になる役目も苦手だった。
陽水が縁の中心となり、勝手に結びついていく。
必要な人同士が自動的に結びつく。
数百年間に幾つものグループ、組織が出来上がるだろう。
それならば、長寿族としての役目になる。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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