水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1241」

2017-04-08 18:19:59 | Weblog



カルテ番号 ろ・1(6)

スローモーな時は終わった。
足が石の上に乗ったのだが、膝が耐えられなかった。
若い頃なら普通に着地できていた。
それが、膝が崩れ、尻もちをついた。
更に背中も打ってしまった。
それでも、頭はぶつかっていない。

しばらく動けなかった。
ゆっくりと起き上がる。
背中の骨も大丈夫なようだ。
痛いのは、打ち身のせいだろう。
膝に力が入らないが、関節の異常もないようだ。
右手は切れて血が出ていたが、打ちつけたわけではない。
ようするに、ほとんど無事といっていいだろう。

ゆっくりと足場を確かめながら、少し下流に沿って歩く。
やがて、上の道にでられそうな斜面があった。
大丈夫だ。
だが・・・蠟山辰雄の胸の内は騒いだままだった。
いいのか?
これでいいのか?
その言葉が、自分を責める。

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