水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1160」

2017-01-17 18:55:40 | Weblog



カルテ番号 り・1(28)

院長の言っている意味がわかる。
多分、そうなのだ。
私は柳玲香さんとの縁をつかんだのだと思う。
それが、この先、どう展開するのかはわからない。
でも、きっと分かれ道だった。
その時、行く方向に人が見えた。
その人の縁をつかんで、道を一歩踏み出せたのだと感じている。

院長はゆっくりと訊いた。
「それで、力石さんはどうしたいのですか?」
静はしばらく考えた。
「どうしたいのか、わかりません。
ただ、今まで固執してきた会社は辞めていいと思っています。
住んでいたアパートも、正直言えば帰りたくないです。
会社に対しても、同じような思いがあります。
会社や仕事はいいのですが・・・
その場所には行きたくない、という感じです」

院長はアッサリと言った。
「それなら、こちらで暮らしてみたらどうでしょう」
静は戸惑った。
実は、こちらで暮らしてみるのも心にあった。
だが、実際問題として、仕事はどうする?
まだまだ収入が必要なのだ。
この年齢からの就職は難しいと知っている。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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