カルテ番号 の・7(8)
野上香織は、自分の秘密を話すべきか迷った。
そして、それとなく話してみることにした。
「私は・・・男の人が苦手なの。
何というか・・・怖い・・・感じかな。
だから、整体とかは無理。
普通のお医者さんも、よほどでなければ行かない。
それも、その時は、とても辛いけど無理しているわ」
彼女は黙って聞いてくれている。
「私、一度結婚しているでしょ。
そして、よく解ったの。
私は男の人がダメなんだって。
元の夫は決して乱暴な人じゃなかったわ。
暴力もふるわれたことはない。
むしろ、優しい人だった。
それでも・・・怖い気持ちが抜けなかった。
彼は悪くないけど、とても一緒には暮らせなかった」
彼女は静かな声で言った。
「そうだったの。
そういう原因で離婚していたのね。
私も、まだ夫婦しているけれど、いろいろあるのよ。
だからといって、香織さんの気持ちが簡単に解るなどとは言えない。
それでも、今のままでは、香織さんは沈んでしまう。
偉そうなことは言えないけれど、人は変われる時があると思う。
誰でも変われるかどうか、わからないけれど、変わる時があると思う」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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