カルテ番号 ね・5(8)
治療院は山の中にあった。
根本拓也のような経営的センスのある目から見ると、ここにあるのが間違いだ。
観光客目的の店ならいいだろうが、治療院は場違いだ。
治療院経営として、何も考えていないことが判る。
だからこそ、本来の能力が期待できる。
あるいは、単なるダメ人間かもしれない。
院長を一目みて、根本拓也は解からなくなった。
まだ33歳とはいえ、15年ほど人ばかり見てきた。
リピーターを増やせるか否かが美容院の経営でもある。
人をある程度判断できなければ店を繁盛させるのは難しい。
そういう意味では、根本拓也は人を見る自信があった。
ところが、この院長は解らない。
簡単な記入をして、マットに横たわる。
気功治療をしながら話を聞くという。
早速訊ねてみた。
「ストレッチやマッサージはしているのですが、少しも良くなりません。
やはり使いすぎでしょうか?」
院長はほとんど診ることなしに答えた。
「他の原因ですね。筋肉などは上手くケアしているようですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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