カルテ番号 ね・5(25)
院長は優れたお守りを直接教えてくれない。
だが、根本拓也は院長がヒントを話しているのはわかる。
お客さんからの厄介なモノから身を守る方法。
それは、あくまで自分側に主導権があるのだ。
つい、誰かが作ったモノをお金で買おうとするが、それでは少しの力しかならない。
根本拓也の身を案じて、心を込めて作ってくれても、それでは充分な力とならない。
自分の心の中の姿勢がお守りを活かす。
院長は相手が変わるのを待ってから、次を話してくれる。
根本拓也が本気でなかったら、こんな話はしないのだろう。
根本拓也が気づかなかったら、次の話はしないのだろう。
なるほど。
治療とは、そういうものなのか。
治療者が回復させてくれるのではなく、本人の姿勢の上に治療者が手伝う。
「厄介なモノを、敵とみなさない。
そこに解決への道があるようですよ。
今日は、ここまでとしておきましょう。
根本さんなら、その先は見つけられるでしょう」
根本拓也は深々と頭を下げた。
「ありがとうございました。
今後のお客様に対する姿勢は、私の夢への大きな道にもなると思います。
とはいえ、また、心身の問題は起こると思います。
今後も、メンテナンスも含めて、通いたいと思っています」
院長は淡々と
「いつでも、どうぞ」と言ってくれた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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