カルテ番号 ち・3(7)
母親が戻って来た。
「急に宿泊は出来ないから、また次の時にするように、と」
千葉亜紀は素直に頷いた。
「先生、娘の声は出るようになりますか?」
「大丈夫でしょう。でもあと数回はかかると思います」
「数回で治るのでしょうか?」
「多分・・・亜紀さん次第ですが」
母親は、まだまだ訊きたい事があったのだろう。
だが、もう帰ると父親に言われたようだ。
「近いうちに、また予約を入れます。よろしくお願いします」
千葉亜紀は半分残念そうに、半分微笑んで手を振った。
母親としては、久しぶりに見る娘の明るい仕草だった。
そして2日後に予約の電話があった。
今度は母親と二人で来るという。
今度も宿泊は出来ないが、4時間の予約になった。
あれから声が出ないだけで、娘の様子は以前のようだという。
この分なら、声が出るのも早まりそうだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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