水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・212」

2014-05-17 19:03:05 | Weblog



カルテ番号 た・21(9)

田原正一は期待しないで来た事をすっかり忘れて言った。
「ちょうど60歳の同窓会でした。
同級生達は様々に変わっていました。
それを見て、いろいろ考えてしまいました。
今の暮らしだけで単純に人生を判断できない。
仕事をしなくても暮らしていける今の自分は黄昏ているようだ。
といって何でもいいから仕事をすればいいわけでもない。
何かを変えて、もっと元気に戻りたいと思いました」

院長は少し黙ってから、ぼそりと言った。
「そうですか」
ええ?その反応は?どうとらえればいいのだろう?
「とにかく始めましょう。話しながらでかまいませんから」
マットの上に仰向けになると、院長は腹部、胸部に軽く手を当てた。
温かい。いや、温かいというより暖かいと感じる。
手からの人の熱ではなく、院長全体から太陽からの暖かさを感じる。
さきほどの受け答えといい、この感じといい、予想外すぎる。

「気功は初めてなのですが、これで何か変わるのですか?」
またしても院長は少し黙ってから話し始めた。
「気功といっても様々ですから、私のが一般的というわけではありません。
まぁ、普通か特殊かなんて、どうでもいいことです。
何か変わるか、という質問ですと、変わります。
ですが、変わった事を自覚できるかどうかはわかりません。
それも実は、どうでもいいことです」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする