水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・200」

2014-05-05 20:52:25 | Weblog



カルテ番号 あ・28 4度目(4)

「ダラムサラにずっといたけど、よかったわよ。
人の心が温かいと実感できるの。何処にいてもよ。
素朴で恥ずかしそうな笑顔で、町を歩いているだけで挨拶してくれるの」
風間陽水は実はダラムサラに行ったことがある。
だから愛田恵子の言うことは実感してきた。
話の展開上、つい愛田恵子には言いそびれてしまったが。

チベットチャイルドビレッジという所がある。
通称頭文字からTCVとよばれる。
子供達だけの学校と寄宿舎を兼ねたところだ。
親がいる子もいない子もいる。
中国の一部にされたチベット自治区から、親が子供だけでもと脱出させる場合もある。
孤児になった子供もいる。
全員平等で一緒に力を合わせて暮らしている。
風間陽水は少し縁があって、そこを訪れた事があった。

そこで風間陽水はショックを受けた。
見た目は15歳くらいまでの子供達だが、人間の質の違いを感じたのだ。
あまり使いたくない言葉だが、霊性の違いだ。
人として上等なのだ。
それまで、人間だから誰でも品位の差などとるに足らないと思っていた。
大統領だろうが、社長だろうが、大学長だろうが高僧だろうが、裸になれば変わらない。
品位の差があっても人間の範囲内の差だと思っていた。
ところが、同じ人間だが、やはり貴人という人達がいる。
それが、そこの子供達だった。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)



(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする