就職するにあたり、すぐ近くにアパートを借りた。
私は父親が嫌いだった。
自分で働くようになったなら、一緒には住めない。
とはいえ、同じ町内だ。
たまには実家に帰った。
帰っても、決して泊まりはしなかった。
実家には、高校三年生の末の妹が一緒にいた。
どういうわけか、私には仲間がいた。
年下の連中が、常時5・6人いた。
引越しも、何かを用意するのも手伝ってくれた。
アパートは鍵もかけず、誰でも勝手に使えるようにオープンにした。
連中は、次第に数が増え、やがて20人近くになった。
アパートが狭くなったので、別の一軒家を借りるようになった。
皆、職人系で、学校も行かなかったり中退したりの連中だった。
その分、腹の中に何も無く、気持ちのいい連中だった。
私が少しだけ年上なので、いろいろ慕ってくれていた。
私は、次第に彼等のまとめ役のような位置になったいた。
毎日、数人が来ていた一軒家のアパートだった。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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