ワシは幾度も目からウロコが落ちる。
あまりに多いので変だと思っていた。
そして、気づいた。
ワシは・・・半魚人だった。
十代の終りから精神世界という怪しい世界を観た。
あるいは「観た、と勘違い」してきた。
ウソや勘違いが判断しにくい世界だ。
理解段階の違いで観えるモノが変化する。
「これが真実!」などと力んでしまう。
困ったもんだなぁ・・・
怪しいけれど、ウソだけでもないようだ。
知ると世界の観方が変わる。
いろいろが解決することもある。
かえって迷うこともある。
知ろうが知るまいが、迷うのは同じ割合だ。
ここが観えないと迷っていることにも気づかない。
精神世界スキスキ人間の陥りやすい点だ。
知ったことで、自分が一段高くなったと錯覚する。
精神世界は錯覚だらけの世界だ。
後年、二人の御師匠様と御縁をいただいた。
すると、ポロポロ、ボロボロとウロコが落ちる。
目だけじゃない。
耳も(それは・・・ミミクソ・・・)
身体も(それは・・・アカかもしれない)
落ちるウロコが沢山あるのなら、
ワシがウロコだらけ(アカも)だったのは事実だ。
「ワシ、未だ、人間じゃなかったのか・・・」
そう思っていた。
ならば(マトモな)人間になるのが目標だと思っていた。
ある時、この世の仕組みがヒネクレだと知った。
神もヒネクレていると知った。
ヒネクレはワシの得意分野だ。
体質として持っている。
「そうか、ワシは神に選ばれた子なのかぁ」
とは思わなかった。
理由は謙遜でも、冷静だったからでもない。
(ヒネクレた性格だけで神の子とは思わんな、普通)
堕落した人でいる方が楽だからだ。
偉く立派になんて、絶対、絶対なりたくない。
普段使わない根性や努力を使っても、グレてやる。
「人間じゃなくてもいいやぁ」
実は、そう、思ったのだ。
この地球上には多種多様な存在がある。
人間が特別に偉いわけでもなさそうだ。
むしろ・・・偉くない方の優勝争いをしているかも。
「人間以外でもいいやぁ」
(本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間・氣功療法院」