伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

三重県のご当地ソングのその後 ~ 「 追 ・ 補稿 」

2019年05月23日 | 三重の歌謡曲

「新久居音頭」のジャケット

 これまでに、三重県に関する 「ご当地ソング」 など、いろいろとEP盤レコードを中心に収集し、折々このブログに記してきましたが、三重県下の古書店や骨董 ・ 古道具店、リサイクル ・ ショップなどを巡回し、古レコードの中から探盤をしても、殆ど未知のレコードに出会う事は無くなりました。

 過去には、大都会の専門店を手間暇かけて何度も廻り、ナツメロ歌謡曲などと共に、探盤に熱中していた時期もありましたが、年齢的にも経済的にも、今ではそれもかなわなくなりました … 。
 それではと、ヤフオクでのおびただしい数の出品レコードの中から、「三重県」 のものについて検索を試み、根気よくアクセスを繰り返してみた処、ここ1年程の間に、新たに数枚の 「ご当地ソング」 が見つかり、殆どのものを落札する事が出来ました。

 それらを含め、その後入手したEP盤のジャケットの写真を掲載し、表題のように 「追 ・ 補稿」 として簡単に紹介を致します。


「志摩の恋唄」(B面)のジャケット


  1.志摩の恋唄 : 歌 宮本さゆり ( B面 ・「志摩の宿」のジャケット
    A面は「おにいさん」 )
    作詩 はぞの ・ なな ( 作曲 岡 千秋 )
    製造 東芝EMI 株式会社

  2.志摩の宿 : 歌 箱崎航二 ( B面は
     「女の岬」 )
    作詞 梅村司郎 ( 作曲 真樹雄介 )
    製造 キングレコード株式会社 1984年

  3.伊勢志摩の夜 : 歌 鈴鹿まもる ( A
    面 ・ B面はカラオケ )
    作詞 北村英明 ( 作曲 上野正樹 )
    製造 キングレコード株式会社 1990年
    ※ この歌詞は、その後 1998年 に筆「伊勢志摩の夜」のジャケット
    者が 「沢野夏穂」 のペンネームで付
    曲した楽曲を、「徳間ジャパン」 にて
    制作し、CD化しています。
    ちなみに、筆者のホームページにて
    試聴が出来ます。 http://nampedio.sakura.ne.jp/muse_c.html

  4.大内山それよい節 : 歌 藤原義則
    ( B面 ・ A面は「三国節」 )
    松尾健司 採譜 ・ 編曲
    製造 ・ 発売元 日本コロムビア株式会
    社 1988年
    ※ ジャケット写真は、バックナンバーの 「 随筆 ・ 雑感 ・ 回想など 」 の中の
    「春爛漫、伊勢の市街地にも桜が満開となった!」 ( 2018年3月31日 ) に掲
    載してあります。

  5.新久居音頭 : 歌 都 はるみ ( 片面は「久居音頭」 )
    作詩 奥田慶一 ( 作曲 猪俣公章 )
    製造 ・ 発売元 日本コロムビア株式会社 1973年


「新長島音頭」のジャケット


  6.新長島音頭 : 歌 三浦洸一 ・ 榎本美佐江 ( 片面は「新長島小唄」 ) 
    作詩 安藤壮一 ( 佐伯孝夫 補作 ・ 吉田 正 作編曲 )
    製造・発売元 日本ビクター株式会社 ・ ビクターレコード 1964年

  7.長唄 鈴鹿時雨 : 唄 杵屋佐登代 ( 片面は「長唄 甘酒茶屋」 )
    詞 松山克巳 ( 曲 : 四世 杵屋佐吉 )
    製造 ビクターレコード 1962年

  8.民謡 鈴鹿馬子唄 : 唄 浜田喜一 ( 赤盤 ・ 片面は「箱根馬子唄」 )
    製造・発売元 東芝音楽工業株式会社 ・ 東芝レコード

  9.亀山しぐれ : 唄 葵 ひろ子 ( A面 ・ B「亀山しぐれ」のジャケット
    面はカラオケ )
    作詞 黒川しずへ ( 補作詞 滝田常晴
     ・ 作曲 青木玲二 )
    製造 東芝EMI 株式会社

 これまでに、このブログに郷土歌謡の楽曲など、音楽関係の記事を幾つか掲載致しましたが、「三重県のご当地ソング」 についての記述 ( 記録 ・ リスト ) は、本稿で最後と致します。

 

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三重県のご当地ソングのその後(補稿)

2017年07月30日 | 三重の歌謡曲

「夢はふるさと尾鷲節」のジャケット

 これまでに、三重県の歌謡曲やご当地ソングについて、かつて発売されたEP盤レコードの紹介を中心に、幾度かブログに取り上げてみたが、その後も何枚かご当地ソングの歌謡曲や、未知のローカル盤等、市町村単位で制作・発売されたレコードがある事が判り、出来る限り入手してみた。( 参照 「レコード盤に残る三重県の歌など…。」 ) 

 又、三重県出身の歌手とそのヒット曲等についても、かつてこのブログの中で触れておいたが、戦前から戦後にかけてのメジャー歌手で、特にマドロスもの等で大ヒットを飛ばしていた、松阪市出身の「バタヤン」こと、田端義夫さんを忘れていた事に気づいた。

田端義夫のヒット曲集」のLP盤

 彼の代表ヒット曲集のLP盤「田端義夫 オリジナルベスト/かえり船~大利根月夜」(テイチクレコード)は、ずっと収蔵レコードの中に仕舞ってあった。
 ちなみに、彼の歌った数多くの歌謡曲の中にある「二見情話」は、伊勢の「二見ヶ浦」ではなく、沖縄県名護市の大浦湾に臨む「二見」地方を歌った曲である。


 以下は、その後判明した三重県のご当地ソングの歌謡曲(戦後のEP盤)と、音頭もの等(小唄・町歌・町民歌・市民歌 等を含む)のリストである。

◆ 三重県のご当地ソングの歌謡曲(補遺)

1.夢はふるさと尾鷲節 1986年(片面 カラオケ)
   作詩 ・作曲 青木玲二
   唄 大脇康充
   ビクター音楽産業

2.熊野川ブルース 1988年 (片面 カラオケ)
   作詩 太田 殖 ・ 作曲 中島昭二
   唄 杉浦裕美
   ビクター音楽産業

「熊野川ブルース」のジャケット


3.竹川竹斎翁の歌 1981年?(片面 射和小唄)
   作詞 ・作曲 長谷川健三
   歌 射和コーラス
   HG. RECORDS CO.

「竹川竹斎翁の歌」のジャケット


 4.湯の山の夜 発行年記載無し(片面 なみだ橋)
    作詩 白鳥朝詠 ・ 作曲 猪俣公章
    歌 早瀬一也 ・小桜明子
    ビクターレコード

「湯の山の夜」のジャケット



◆ 三重県各地の「音頭もの」(小唄・町歌・町民歌・市民歌・民謡等を含む)のリスト
  (但し、伊勢音頭、尾鷲節は、盤種多数につき省略します)

 桑名音頭/北勢音頭(東芝EMI)
 ながしま音頭/新長島音頭(ビクター)
 川越音頭/伊勢朝日音頭(東芝EMI)

「川越音頭/伊勢朝日音頭」のジャケット


 員弁音頭(員弁郡連合婦人会企画・発行のソノシート)
 大四日市まつり音頭/カラオケ(クラウン)
 四日市小唄/四日市哀歌(エムプレスレコード)
 下海老音頭/下海老音頭 軽音楽 ~四日市市下海老町~(SFBレコード)
 四日市盆踊り唄/鈴鹿馬子唄(エムプレスレコード)
 湯の山小唄/鈴鹿おどり(テイチク)
 湯の山音頭/恋の湯の山(コロムビア)

「湯の山音頭/恋の湯の山」のジャケット


 市民の歌 鈴鹿の空は微笑む/鈴鹿おどり(テイチク)
 三重県民謡・正調 鈴鹿馬子唄/和歌山県民謡・串本節(ビクター)

 伊勢津小唄/同名別曲(ビクター)
 高虎音頭/いせ津小唄(MISAKA ONPA CO.)
 嬉野町町歌/新嬉野音頭(コロムビア)

「嬉野町町歌/新嬉野音頭」のジャケット


 松阪市民歌/松阪鈴ふり音頭(コロムビア)
 新松阪音頭/伊勢ばやし(東芝EMI)
 松阪かわさき/しょんがい音頭(コロムビア)
 射和小唄/竹川竹斎翁の歌(HG. RECORDS CO.)

 大台音頭(ソノシート)
 多気町音頭/多気町音頭 軽音楽(ビクター)
 明和町歌/明和音頭(ビクター)

「多気町音頭」のジャケット

「明和町歌/明和音頭」のジャケット


 伊勢矢持音頭/平家哀歌(東芝EMI)
 二見かえる/竿燈音頭(テイチク)
 鳥羽音頭/鳥羽金刀比羅(コロムビア)
 阿児音頭/阿児音頭 演奏(東芝EMI)
 波切音頭/新大漁音頭(ビクター)
 奥志摩音頭/奥志摩小唄(コロムビア)
 新浜島音頭/海のリズム~行進曲(コロムビア)
 五ヶ所音頭/五ヶ所初恋・入江町(テイチク)
 宿田曽音頭/宿田曽小唄(CBS・ソニー)
 南勢音頭/カラオケ(東芝EMI)
 南島音頭/カラオケ(クラウン)

「波切音頭/新大漁音頭」のジャケット

「新浜島音頭」のジャケット


「南勢音頭」のジャケット

「南島音頭」のジャケット

 民謡 紀伊長島節/紀伊長島旧盆踊唄(クラウン)
 熊野音頭/熊野小唄(ローオンレコード)

 伊賀上野小唄/伊賀上野音頭(ビクター)
 伊賀町民の歌/伊賀町音頭(日本コロムビア)
 名張音頭/名張音頭 軽音楽(テイチク)

「伊賀上野小唄/伊賀上野音頭」のジャケット


「名張音頭」のジャケット


   ~ 以下は、78 回転・10インチのSP盤です ~

 新民謡 躍進四日市(SP盤・コロムビアレコード)
 新民謡 お伊勢まゐり(SP盤・コロムビアレコード)
 俚謡道中伊勢音頭(SP盤・タイヘイレコード)
 民謡 桑名まつり(SP盤・キングレコード)
 亀山小唄(SP盤・ツルレコード)

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歌謡曲に見る三重の恋歌 ~ EP盤、他

2012年11月20日 | 三重の歌謡曲

 秋が深まり、街路樹も紅葉に彩られ、朝夕の肌寒さと共に師走が迫って参りました。今年もあと一ヶ月半、繁華街の商店には、早々とクリスマスや正月の飾り物さえ並びはじめました。
 12月の大晦日には、何と言っても一年を締めくくる人気番組、「紅白歌合戦」があり、歌謡ファンにはたまりませんね。



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 さて、歌謡曲には、新曲のポップスやニューミュージックから演歌、ナツメロ、恋歌、旅歌、ムード歌謡曲、フォークソング、シャンソン、ブルース、歌唱曲など色んなジャンルの歌がありますが、さらに、歌の世界を辿ると、ほかにも童謡や数え歌、子守歌、そして音頭や民謡、浪曲や小唄、長唄といった、昔ながらに受け継がれている、純日本的な伝承音楽とも言える歌がたくさんあります。

 我輩は「すずめ」ゆえ、「ひばり」のようには歌えないですが、日本作曲家協会の一会員でもあるので、歌謡曲には多少なりとも関心があるんですね。そこで、三重県のご当地ソングなどの中から、「恋歌」(恋唄)をピックアップした次第です。但し、洋楽のようなラブソングではありません。

 歌謡曲の「恋歌」(恋唄)の特徴としては、それらの歌詞(歌詩)をよく見ると、「女心」、「男心」の想い(恋情)を綴る詩の中に、あこがれや情愛、願望、哀愁、旅情、未練、悲しみ、辛み、回想(思い出)などを秘めたフレーズがあって、小道具に地名や物産、動植物、風物、自然の事象(風、波、水流、瀬音など)を使い、巧みに郷土色を絡ませています。
 数々のシングル盤EPなどの中から、とりわけ目に付いた歌詞(歌詩)を紹介する事に致します。



   

    志摩の恋唄
      作詩 松井由利夫 (作曲 袴田宗孝)
       歌 松山恵子   

  わたしゃ年ごろ 黒汐(くろしお)育ち
  志摩の入江で 真珠とる
  旅のお方(かた)に 想いをかけて
  いとしい便りを あ・・・
  きょうか明日(あす)かと 待ち侘びる

  浪(なみ)にほろほろ 磯濱(いそはま)つばき
  散ればあの人 思い出す
  夢もわびしい きょうだい千鳥
  涙が出る時ア あ・・・
  水にもぐって 泣くんだよ

  髪の黒さは 母(かあ)さんゆずり
  唄の上手は 父(ちち)ゆずり
  やませ吹く夜は 大王崎で
  しみじみ唄って あ・・・
  戀(こい)しいお方を 偲ぶのよ

    (台湾製コピー曲集の海賊版カセットより)



   

    志摩ごころ
       作詩 みずの 稔 (作曲 和田すなお)
        歌 森 はるみ

1.イカダをぬって 遠ざかる
  あなたを乗せた 白い船  
  いくら泣いても さけんでも
  ちぎれた恋は つなげない
   あゝはまゆうの 花が散るShimagokoro

2.似てると云われた その人に
  わがままいった 島の陰
  出来るものなら この町で
  旅は終わって ほしかった
   あゝ磯笛が 風に泣く

3.真珠の雨に ぬれながら
  涙で見送る 白い船
  忘れないでと 云えなくて
   あゝ灯台の 灯がうるむ

    (ユニオンレコード・シングル盤より)



   

    湯の町つばき
       作詩 滝田常晴(作曲 青木玲二)
        歌 楊敏(ヤンミン)・楊�摩(ヤンメイ)   

1.布引山の たそがれに
  瀬音やさしい 湯の瀬川
  君待つ心 いじらしく
  「待たせはしない」 「待ちますわ」
  つぼみいとしい 湯の町つばきYunomatitsubaki

2.枕の草子 書きつづる
  才女ゆかりの 榊原
  いでゆの里の 宿あかり
  「君ひとりだよ」 「あなただけ」
  夢もいとしい 湯の町つばき

3.貝石山の 貝がらに
  偲ぶむかしの 恋ごろも
  うなじに染めた 紅の色
  「離しはしない」 「いつまでも」
  咲いていとしい 湯の町つばき

    (ビクター音楽産業・シングル盤より)



   

    石水溪恋唄
       作詩 原田良次 (作曲 青木玲二)
        歌 松岡尚子
  
1.逢いにきました 石水溪(せきすいけい)の
  水の流れの 美しさ
  濡れて咲いてる どうだんつつじ
  あなたいとしと 河鹿の声が
  呼んでいるよな 仙が滝Sekisuikeikoiuta

2.遠いやまなみ 流れる雲に
  愛があふれる 旅の空
  あなたに逢えたら 離しはしない
  滝の白糸 もつれてとけて
  末はひとつの 夫婦滝(めおとだき)

3.山の石楠花 春待つ思い
  おんな心の こがれ花
  燃えて咲きます いついつまでも
  虹がこぼれる 石水溪の
  夢も七色 もみじ谷

    (東芝EMI・シングル盤レコードより)



   

    ふたりの伊勢
       作詩・作曲 河西 清
            唄 河西 清

1.あなたにそっと 寄りそいながら
  愛を誓った 五十鈴川
  きっとなろうな 幸せに
  ついてゆきます どこまでも
  あゝ 伊勢 伊勢 二人の町Hutarinoise

2.とばりがそっと 二人をつつむ
  桜通りは ネオン川
  少しくらいは 飲めるだろ
  好きなあなたの そばならば
  あゝ 伊勢 伊勢 夢降る町

3.くだける波が 引き離そうと
  かたいちぎりの 夫婦岩
  どんなくろうも 耐えてくれ
  好きなあなたと 二人なら
  あゝ 伊勢 伊勢 二人の町

    (東芝EMI・シングル盤レコードより)



   

    横輪の里恋歌
       作詞・作曲 沢野夏穂
            歌 中西里絵
   
  都会暮らしの 夢を捨て
  あなたを連れて 帰りたい
  私の育った 故郷(ふるさと)は
  伊勢の山里 隠れ里
  春には川辺に 花が咲く
  色あでやかな 横輪桜よYokowanosatokoiuta

  纏(まと)わりついた 泥垢(どろあか)を  
  お洞(ほら)の清水(みず)で 浄めたい
  私を待ってる 故郷は
  伊勢の山里 隠れ里
  夏の夜(よ)彩る 蛍火を
  あなたにもたれ 眺めてみたい 

  あなたと出会い 恋をして
  甘えて拗(す)ねて 待ちわびた 
  ふたりで訪ねる 故郷は
  伊勢の山里 隠れ里
  きらめくネオンは ないけれど
  色づく秋が 酔わせてくれる  

    (キングレコード・シングル盤CDより)



 以下は、歌謡曲として過去に出された「三重の恋歌」のリストです。但し、EPが中心で、CDやカセットテープとして発売された新しい楽曲や、インディーズ盤等は掌握しきれず、確認出来た楽曲のみ取り上げてあります。

 四日市の夜Yokkaitinoyoru
   作詞 阿蘇 健 (作曲 森 悦彦)
    歌 三滝 洋
   メイリュウレコード・シングル盤
 四日市の哀歌
   作詞 伊藤明慶 (作曲 山路進一)
    歌 藤堂輝佳
   エスプレムレコード・シングル盤
 四日市の女
   作詞 二田広満 (作曲 水上雅夫)
    歌 青山こうじ
   ビクター音楽産業・シングル盤
 湯の山しぐれYunoyamasigure
   作詞 矢津太郎 (作曲 青木玲二)
    歌 八汐亜矢子
   東芝EMI・シングル盤
 恋の湯の山   
   作詩 乗田まさみ (作曲 古賀政男)
    歌 神戸一郎・八代政子
   日本コロムビア・委託製作シングル盤
 燃えて湯の山
   作詩 舘 直也(作曲 井川裕多加)
    歌 若杉幸二
   キングレコード・シングル盤
 鈴鹿セレナーデ
   作詞 葵川康志・中村恭子(作曲青木玲二)
    唄 春本 薫
   ビクター音楽産業・シングル盤


 松阪の夜Matsusakanoyoru
   作詞 荒川利夫(作曲 大沢浄二)
    歌 三宅 敏(さとし)
   東芝EMI・シングル盤
 松阪ひとり
   作詞 荒川利夫(作曲 大沢浄二)
    歌 三宅 敏
   東芝EMI・シングル盤


 あゝ五十鈴川
   作詩 山本 茂 (作曲 利根一郎)
    歌 川崎千恵子Aaisuzugawa
   ビクター音楽産業・シングル盤
 五十鈴川哀唱
   作詩 星野哲郎 (作曲 安藤実親)
    歌 大川友子
   クラウンレコード・シングル盤
 伊勢路の旅
   作詩 久保田浩正(作曲 馬飼野のぼる)
    歌 志摩みよし
   ミノルフォンレコード・シングル盤


 伊勢志摩ブルース
   作詩・作曲 土岐とおるShimanoumi
    歌 国崎ゆり
   マーキュリーレコード・シングル盤
 志摩の海    
   作詩 房前智光(作曲 和田香苗)
    歌 村田英雄
   日本コロムビア・シングル盤
 志摩育ち
   作詩 高田治男(作曲 大沢浄二)
    歌 中村佳代子
   東芝音楽工業・シングル盤
 志摩みれんShimamiren
   作詩 滝田常晴 (作曲 青木玲二)
    歌 英 竜也
   東芝EMI・シングル盤
 奥志摩ごころ
   作詩 舘 直也(作曲 井川裕多加)
    歌 若杉幸二
   キングレコード・シングル盤 
 奥志摩の女
   作詩 新 じゅんや(作曲 芝 かほる)
    歌 小林 順
   テイチクレコード・シングル盤Okushimanohito


 尾鷲雨情
   作詞 葵川康志(作曲青木玲二)
    歌 青木玲二
   東芝EMI・シングル盤
 尾鷲ブルース
   作詩 山本孝行(作曲 栗須芳久)
    歌 山本たかし
   テイチクレコード・シングル盤


 名張ブルースNabariburusu
   作詩 三上博司(作曲 斉藤敬二)
    歌 田中小夜子
   日本コロムビア・シングル盤


 夜霧の国道23号線
   作詞・作曲 河西 清
        歌 (歌手名の記名無し)
   インディーズ版・シングルカセット
 伊勢志摩の夜
   作詞 北村英明(作曲 沢野夏穂)Iseshimanoyoru_03
    歌 沢井圭介
   徳間ジャパン制作のシングル盤CD
   &カセットテープ
 志摩半島Shimahantou
   作詞・作曲 沢野夏穂
        歌 冬月梨音
   キングレコード制作
   のシングル盤CD
 哀愁の志摩半島
   作詞 篠原芳文(作曲
    沢野夏穂)
    歌 Shoko
   キングレコード制作
   のシングル盤CD

 




  


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レコード盤に残る三重県の歌など…。           

2012年02月07日 | 三重の歌謡曲

 

近鉄 伊勢・志摩キャンペーン曲


 ブログのバックナンバーに、「シングル盤レコードに見る伊勢・志摩の歌謡曲」(2010年7月)と、「知っておきたい三重の歌謡曲」(2010年9月)を書き綴り、当地方の郷土歌謡曲やご当地ソング等を紹介しながら、伊勢音頭や尾鷲節など著名な音頭・民謡・小唄などにも、蒐集のEP盤などを参考に少しだけ触れておいた。

 しかし、後者については、戦前からのSP盤の時代にまで遡らないと、全容を知ることは出来ない。そのSP盤であるが、数多くの埋没盤の中に、当地方のレコードが果たして全国にどれだけ残っているのか、一部の廃盤コレクターや洋楽の名盤コレクターを除けば、蓄音機(プレイヤー)すら知らない若い世代にとっては、今や「昭和レトロ」の廃品扱いでしかない。

 その後、当時物のSP盤にも気を留めながら、目についた当地方に関するレコードは出来るだけ買い集め、書物等からも写真に撮ってパソコンに保存しておいたが、民謡集などの歌本以外には、この種の資料(リスト)は皆無であろう。しかし、個人の趣味では事の限界があり、いつまでも続けている訳にもいかず、このあたりで一区切りをつけたいと思う。

 以下のリストは、先のバックナンバーの補稿として見て頂けたらと思う次第である。

 

 SP盤レコード(○印は消滅、又は不読文字)

1.亀山小唄
 作詩:中垣内鬼堂 作曲:鳥居一路 唄:小山 ○        
 音源制作:アサヒ○○○商会(レーベルにはTSURUとある)
2.躍進四日市
           作詩:高橋勝太郎 作曲:古○○○ 唄:伊藤久男        
 音源制作:レーベルにはColombiaとある
3.お伊勢まゐり
           作詩:高橋勝太郎 作曲:大村○章 唄:豆千代        
 音源制作:レーベルにはColombiaとある
4.道中伊勢音頭
 唄:畑 嘉問      
 音源制作:レーベルにはTAIHEIとある
5.伊勢音頭解説
 声:畑 嘉問    
 音源制作:レーベルにはTAIHEIとある

 

 EP盤レコード(郷土歌謡曲)

1.名張ブルース
 歌:田中小夜子 C/W 夜を返して(両曲とも、作詩:三上博司、作曲:斉藤敬二)
 制作:日本コロムビア)
2.四日市の女
 歌:青山こうじ 作詞:二田広満、作曲:水上雅夫 (C/W 泣かされました)
 制作:ビクター音楽産業
3.恋模様 ※
 歌:広谷順子 作詞:伊藤 歩、作曲:広谷順子 (B面 あなたのいる風景)
 制作:ケイ・ミュージック・プラント株式会社(発売元:キャニオン・レコード)
(※ 近畿日本鉄道伊勢・志摩キャンペーン曲 )
4.ふる里が呼んでいる
 歌:塩 まさる C/W 熊野川小唄 歌:玉置宏子・垣内忠生・杉岡康史(両曲とも、作詩:和田正一、作曲:大久路格也)
 製作:キングレコード
5.上野市(うえのまち)
 歌:西岡たかし 作詩・作曲:西岡たかし
 製作:ビクターレコード

ふる里が呼んでいる・熊野川小唄

 

 EP盤レコード(三重県の歌・他)

1.三重県民歌
 歌:淵脇和範・田中奈美子・二期会合唱団 作詞:辻橋清子、作曲:飯田信夫 (B面 演奏)
 製作:アテネレコード工業
2.三重県老人クラブ連合会の歌
 歌:春日八郎 作詞:高橋勝太郎、作曲:白石十四男
  三重老連音頭 杉は千年(C/W)
 歌:江崎はる美 作詞:逵原ミレイ・中村 弘、作曲:白石十四男
 製作:キングレコード

三重県老人クラブ連合会の歌・他

3.阿児音頭
 歌:葵 ひろ子 作詞:小寺鈴子、作曲:岩代浩一 (SIDE2 演奏)
 制作:東芝EMI
4.新浜島音頭
 歌:都 はるみ 作詩:新浜島音頭制定委員会、作曲:矢吹 光
  行進曲 海のリズム(C/W)
 作詩:関根利根雄、作曲:狛林正一、演奏:浜島小学校トランペット鼓隊
 制作:日本コロムビア
5.松阪市民歌
 歌:藤原 良 作詩:荒木子風、作曲:上原げんと
  松阪鈴ふり音頭(C/W)
 歌:コロムビアローズ・藤原 良、作詩:石元美由起、作曲:上原げんと
 制作:日本コロムビア
6.はげまし音頭
 唄:水前寺清子 作詩:星野哲郎:米山正夫、第30回 国民体育大
会記念盤
  マーチ はげまし音頭(C/W)
      制作:クラウンレコード 


阿児音頭


 その他のEP盤レコード(ご当地ソング・他)

・ 桑名音頭(唄:二三丸・敏丸・他、C/W北勢音頭・唄:原子 力、制作:
  東 芝EMI)
・ 川越音頭(唄:丘 多恵子、C/W伊勢朝日音頭・唄:美里竜司、制作:
  東 芝EMI)・ 四日市盆踊り唄(C/W鈴鹿馬子唄、制作:エスプレム
  レコード)
・ 伊勢津小唄(唄:藤本二三吉、C/W同名別曲・唄:佐藤千夜子、制作:
  ビクター音楽産業)
・ 新松阪音頭(唄:斎藤 一、C/W伊勢ばやし・唄:松橋のり子、制作:東
  芝EMI)
・ 嬉野町町歌(歌:コロムビア合唱団、C/W新嬉野音頭・歌:浜 恵子・北
  森桂介・、制作:日本コロムビア)
・ 多気町音頭(歌:筑波みどり・流 たかお、同曲の軽音楽、制作:ビクター
  音楽産業)
・ いが・伊賀町民の歌(C/W伊賀町音頭、両曲とも、歌:島倉千代子、委託
  制作:日本コロムビア)
・ 大四日市まつり音頭(歌:下田健二・大川友子、B面カラオケ、制作:ク
  ラウンレコード)
・ 大四日市まつり(歌:和気安子、C/W四日市よいとこ・歌:藤原 良・高峰
  かおる、制作:日本クラウン)大四日市まつり音頭
・ 三重県民謡 尾鷲節(歌:小杉真貴子、
  C/W桑名の殿様・歌:川崎滝雄、
  制作:ビクター音楽産業)
・ 紀伊長島節(歌:藤原 良、C/W紀伊長
  島旧盆踊唄・歌:那須与一、 制作:
  クラウンレコード)
・ ながしま音頭(C/W新長島音頭、両曲
  とも、歌:三浦洸一・榎本美佐江、
  制作:ビクター音楽産業)

・ 熊野音頭(C/W熊野小唄、両曲とも、唄:三原佐知子、制作:ローオン
  レコード)
・ 三重の民謡 その1 (正調 伊勢音頭他 2曲収録、三重交通定期観光バス
  乗車記念盤、制作:三重交通株式会社)
・ 三重の民謡 その2(桑名の殿様他 2曲収録、三重交通定期観光バス乗車
  記念盤、制作:三重交通株式会社)


 LP盤レコード

1.三重のうた(唄:各地元有志連中/協力:中部日本放送、正調伊勢音頭
  他 15曲収録、制作:東芝音楽工業)
2.民謡 松 阪(唄:三橋美智也・他6名/協力:松阪市、松阪鈴ふり音頭他
  11曲収録、制作:キングレコード)
3.伊勢志摩(小林秀雄作品集、混声合唱組曲「伊勢志摩」他、制作:東芝
  EMI)
4.潮 騒 (東宝、ホリ・プロ提携作品映画「潮騒」のサントラ盤。挿入
  歌「少年の海」・歌:山口百恵を含む。制作:CBS SONY)


 ソノシート

・ 伊勢路の民謡No.1,NO.2(三重交通・三重交通観光社発行「伊勢志摩
  ドライブバス乗車記念」ソノシート)
・ 員弁音頭 (作詞・作曲:米山正夫、唄:木更津次郎・松村美津江、員弁郡
  連合婦人会企画・発行のソノシート)

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知っておきたい三重の歌謡曲

2010年09月19日 | 三重の歌謡曲

戦後歌謡史の概要

 戦後はやった流行歌をみると、海外ポップスの日本語のカヴァー曲に始まり、やがて時代はオリジナル・和製ポップス歌謡の量産へと移る訳だが、戦後のヒット曲を回想すると、「リンゴの歌」(並木路子)や「みかんの花咲く丘」(川田正子)がまず頭に浮かぶ。続いて、「銀座カンカン娘」(高峰秀子)、「青い山脈」(藤山一郎・奈良光枝)、「リンゴ追分」(美空ひばり)、「お富さん」(春日八郎)、「この世の花」(島倉千代子)、「ここに幸あり」(大津美子)、「東京アンナ」(大津美子)、「有楽町で逢いましょう」(フランク永井)等と続く。但し、主流はまだ蓄音機で聴くSP盤と、ラジオから流れる歌番組の放送であった。

やがて和製ポップスの時代へ

「若さで歌おう 第2集」 東芝フォノブック  和製ポップスのヒット曲を見ると、坂本九の「上を向いて歩こう」や、大ヒットとなった橋幸夫・吉永小百合の夢の黄金コンビのデュオ曲「いつでも夢を」がまず思い出される。このような、ある意味では当時の世相を反映した歌をはじめ、そのほか喜怒哀楽を歌った男女の恋物語のヒット曲も幾つかあった。浜村真知子のデビュー曲「バナナボート」のようなアチラもののカヴァー曲も意外とヒットしたし、森山加代子がビートをきかせて歌いまくった「じんじろげ」のような意味不明のヒット曲もあった。厳密に言えば、この頃はまだ、ポップスやニュー・ミュージックと演歌とが、今ほどはっきりと分かれていなかったように思う。

 

昭和30年代から40年代の流行歌事情

「お伊勢詣り」歌:コロムビア・ローズ 昭和30年代には、コロムビア・ローズや美空ひばりなど、第一線の実力派スター歌手が歌えばまずヒットしたし、アイドル歌手らが台頭する昭和40年代後半以降の歌謡曲とは、歌そのものの中身も違えば、歌を介して大衆を魅了する、流行歌ならではの大衆向けの娯楽文化がそこにはあった。30年代の後半頃からレコード盤は、いわゆるドーナッツ盤(EP盤)や33回転のLP盤となり、リーズナブルなEP盤は一気に主流を占め、喫茶店等にはジューク・ボックスさえ置かれていた。そして、少し遅れて、さらに安価な写真雑誌を兼ね備えたソノシートが出回る時代、昭和40年代へと移行して行った。

 

スカウトやオーデションの最盛期

「コーヒーショップで」歌:あべ静江  当時は、歌手と言えば、庶民には映画俳優やスチュワーデスのように、正に雲の上のあこがれの人々であったし、高名な唯一のスター育成の専門学校「宝塚」を出れば、即スターの座は約束されていた。又、オーデションも盛んに行われ、ヤング向けの二大芸能月刊誌であった「明星」、「平凡」が新人スターの発掘をやっていたし、プロダクション間のスカウト合戦も盛んであった。それに加え、新人作詞家や作曲家らの歌謡曲の「売り込み」も効いた時代であった。ちなみに、「明星」、「平凡」に付いてくる付録の「歌本」や「ブロマイド」は、実に魅力的であり、女学生らにもてはやされた。

女優歌手・男優歌手の登場

 引き続いて、一流女優や男優も歌えば当たるという神話が生まれ、吉永小百合の他、山本富士子、浅丘ルリ子、松原智恵子、岩下志麻、星由里子ら、そうそうたる女優らのドーナッツ盤が次々と売り出され、石原裕次郎をはじめ、勝新太郎、小林旭、鶴田浩二、渡哲也、松方弘樹らの有名俳優も、こぞってステージに立ち、映画の主題曲等を歌った。女優の場合は、特定のスター歌手以外は、一過性に終わったが、男優の場合は、たとえ歌が失敗に終わってもそれ程ダメージは無く、後々もよくネーム・バリューがきいていた。ヒット曲の中には、「月よりの使者」(三浦洸一&香山美子)のように、一流歌手とのデュオ曲も幾つか見られる。

 

「東京」、「銀座」、そして「京都」に「長崎」などの歌がヒット

 さて、地名を冠した当時のヒット曲であるが、今で言う「ご当地ソング」とは訳が違う。特に多かったのが「東京」と「銀座」であり、「京都」と「長崎」がこれに続いていた。戦後の昭和半ば頃は、「東京」と言えば国の広大な首都であり、地方人には大都会ゆえの憧れの場所であった。そして、「銀座」はその中心地で、流行やファッションの最先端をゆく、華やかでゴージャスな究極の繁華街であった。「京都」はと言うと、純日本的な雰囲気の古都の筆頭であり、又、「長崎」はと言えば、郷愁、旅愁を帯びた遠い最果ての町と言うイメージがあった訳である。これらの町を歌った新曲の発表番組やリリースに、大衆はこぞって耳を傾けていた。

 

三重県出身の歌手と三重県のご当地ソング

 本稿では、そんな戦後の時代を経て世に出た、三重県出身のメジャー歌手のデビュー・ヒット曲や、三重県を歌った、いわゆるご当地ソング等を、戦後のドーナッツ盤から幾つか拾い出してみた。過去に大ヒットを飛ばした三重県出身の芸人歌手は植木等(故人)ぐらいであったが、現在は、当代第一人者とも言える演歌歌手に鳥羽一郎さんがいる。正に今をときめく第一線のビッグ歌手であり、大ヒットした「兄弟船」は息長く歌われており、知らない人はいない。

◆ 三重県出身の主な歌手と、そのヒット曲(メジャー盤デビュー)

・ 植木 等
  : スーダラ節
・ 鳥羽 一郎
 : 兄弟船
・ 山川 豊
  : 函館本線
・ あべ 静江
 : コーヒー・ショップで

◆ 三重県の主なご当地ソング(音頭、小唄、民謡、盆踊り歌、祭囃、

  市民歌、及び紹介済みの曲を除く)

・ 砂丘姉妹
: 桑名の女(桑名の殿様)(C/W:尾鷲の姉妹(尾鷲節)。日本コロムビア)
・ 川崎千恵子
: 桑名名物(C/W:あゝ五十鈴川。ビクター音楽産業)
・ 三滝 洋
: 四日市の夜(C/W:拝啓僕です。メイリュウレコード)
・ 藤堂輝佳
: 四日市哀歌(A面:四日市小唄。エムプレスレコード)
・ 神戸一郎・八代政子
: 恋の湯の山(A面:湯の山音頭。日本コロムビア)
・ 八汐亜矢子
: 湯の山しぐれ(B面:冬航路。東芝EMI)
・ 春本 薫
: 鈴鹿セレナーデ / 阿漕のちどり(ビクター音楽産業)
・ 田代京子・坂 康夫
: 鈴鹿の空は微笑む(A面:鈴鹿おどり。テイチクレコード)
・ 楊敏・楊?(王偏に攵)
: 湯の町つばき(○注 榊原温泉を歌っている。C/W:海螢。ビクター音楽産業)
・ 三宅 敏
: 松阪の夜(B面:松阪ひとり。東芝EMI)
・ コロムビア・ローズ
: お伊勢詣り(C/W:新調深川ぶし ○注 ジャズ端唄。コロムビアレコード)
・ 三波 春夫
: 伊勢はよいとこ(他の収録曲:赤垣源蔵、信玄おどり。テイチクレコード)
・ 北島 三郎
: 伊勢の女(B面:さすらい花。クラウンレコード)
・ 岩井きよ子
: お伊勢まいり~伊勢音頭入り~(C/W:仲乗りさんだよ-歌:大塚文雄-。キングレコード)
・ 国崎 ゆり
: 伊勢志摩ブルース(C/W:恋の涙は真珠いろ。マーキュリーレコード)      

・ 大門まきほ                                                                                                               : 恋真珠(A面:恋は艶歌かブルースか。キングレコード)

・ 下谷二三子
: 尾鷲恋しや(C/W:尾鷲節。キングレコード)
・ 青木 玲二
: 尾鷲雨情(SIDE 1 ベラ・チッタ名古屋。東芝EMI)
・ 山本たかし
: 尾鷲ブルース(C/W:傷心。テイチクレコード)
・ 鳥羽 一郎
: 熊野灘(SIDE B:海の航空便。クラウンレコード)

「伊勢志摩ブルース」歌:国崎ゆり  以上は、現在掌握している、筆者のE.Pレコード・コレクション等によるリストであるが、まだまだたくさん埋没している「三重県の歌謡曲」があるはずである。発掘出来次第、紹介をしてゆきたいと思っている。

 なお、参考文献としては、1964年に出版された文庫本サイズ(横開き)の「三重県民謡集」(奥付がないので、出版元の詳細は不明。但し、裏表紙に三重県の文字とそのマークが印刷されている)が、一冊、筆者の手元にあるのみである。

 

写真上から

「若さで歌おう  第2集」東芝フォノブック
(ソノシート盤。1962年12月発行、\250)

「お伊勢詣り」歌:コロムビア・ローズ                                                           (EP盤。1959年11月、コロムビアレコード)

「コーヒーショップで」歌:あべ静江
(EP盤。1973年5月、キャニオン・レコード)

「伊勢志摩ブルース」歌:国崎ゆり                                       (EP盤。制作年の記載なし、マーキュリーレコード、           \370)

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シングル盤レコードに見る伊勢・志摩の歌謡曲

2010年07月19日 | 三重の歌謡曲

伊勢市の、ある町興し歌をリリース

 最近、伊勢市のある町興し事業に関係し、町興し歌を書いた。地元ゆかりの新人女性歌手が盛んに歌ってくれている。C.Dはメジャー盤ではあるが、地方リリースなので、なかなか全国へは波及せず、ヒット曲とは行かない。それでも、初盤は売り切れ再盤を重ねた。

 

伊勢・志摩のご当地ソング ~ 音頭もの ~

 道中伊勢音頭・別れの唄(A面)/ 正調伊勢音頭(B面) さて、このようなご当地ソングを、伊勢・志摩地方について調べてみると、シングル盤レコード(E.P盤)の時代から見て意外に多いことが分かった。おそらく、ドーナッツ盤が普及した戦後の昭和年代には、地方自治体のレベルでも簡単に制作できるようになったからであろう。「何々音頭」と言うのが実にたくさんある。

 ご当地ソングの内、音頭ものは、「伊勢音頭」に代表されるように、昔からその歌が民謡(何々節を含む)として庶民に歌い継がれて来たものもあるが、市町村の記念事業イベントのひとつとして創られているケースや、市町村史のように隣の町村がつくったから我が町村もと、まねたものも無いでもない。昨今は、地方のミュージシャンらが自由にパソコンで、手軽にインディーズ盤を創れる時代であり、一般には知られていないマイナー系ご当地ソングのC.Dをも拾い出すとなると、どれだけあるのか定かではない。ちなみに、シングル盤レコードとして制作された伊勢・志摩の「音頭もの」を掲げてみると、やはり、一番種類の多いのは「伊勢音頭」であり、次のものが確認できた。

キングレコード盤「伊勢音頭」
片面はちゃっきり節、唄:両面とも佐藤松子
ビクターレコード盤「伊勢音頭」
片面は串本節、唄:両面とも市丸 ※この盤以外に別の盤もある
CBS・ソニー盤「伊勢音頭」
B面。A面は河内音頭、唄:両面とも梅若
テイチクレコード盤「伊勢音頭」
SIDE1。SIDE2は激流、唄:両面とも鉄砲光三郎
東芝E M I盤「道中伊勢音頭・別れの唄(A面)/ 正調伊勢音頭(B面)」
伊勢市観光協会制定盤、唄:伊勢検番芸妓連 ※この盤以外に別の盤もある

 その他のものを列挙すると、

伊勢矢持音頭
A面:平家哀歌、唄:両面とも志摩みよし。東芝E M I 制作盤
鳥羽音頭
片面:鳥羽金刀比羅、唄:松田トシ・他、鳥羽市民文化会館落成記念。コロムビア・レコード制作盤
阿児町音頭
唄:葵 ひろ子、SIDE 2:演奏。東芝E M I制作盤
波切音頭
片面:新大漁音頭、唄:両面とも金沢明子、大王町観光協会発売。ビクター音楽産業制作盤
奥志摩音頭
唄:都 はるみ、片面:奥志摩小唄。日本コロムビア制作盤
新浜島音頭
唄:都 はるみ、片面:海のリズム(行進曲)。日本コロムビア製作、ソノシート盤
五ヶ所音頭
唄:小林 順・丘 多恵子、片面:五ヶ所・初恋・入江町。テイチク・レコード制作盤
宿田曽音頭
B面:宿田曽小唄、唄:英 亜里。制作:フラワー・オフィス、CBS・ソニー盤
南勢音頭
唄:葵 ひろ子、SIDE 2 カラオケ、合併25周年記念盤。東芝E M I 製造
南島音頭
唄:鎌田英一、B面:カラオケ、町制施行30周年記念盤。クラウン・レコード制作

などとなる。

 

伊勢・志摩のご当地ソング ~ 音頭もの以外 ~

 音頭以外の歌曲となると、民謡の他、町興し歌や歌謡曲(演歌)等となる訳だが、全国ヒットした伊勢・志摩のご当地ソングの例はまずない。これは、歌謡曲の世界では、ヒット・チャートに載る要素として、庶民感覚に受け入れられやすい都市や町があって、伊勢や志摩はそれから外れているのか、誰が歌ってもこれまでは、結果は芳しくなかったようだ。

 過去にヒットした歌謡曲を見ると、

「東京」「大阪」「京都」「札幌」「小樽」「函館」「長崎」「博多」「横浜」「横須賀」「神戸」「新宿」「銀座」「浅草」「有楽町」「赤坂」

など、首都圏や大都会を歌ったものがダントツである。しかし、意外に多いのは

「長崎」「博多」「小樽」「函館」「札幌」「津軽」

と、首都圏から南北遠く離れた両極端の町であり、かなり偏っている事が伺える。

 また、ヒット曲のタイトルの接尾語を見ると、

「~みれん」「~しぐれ」「~慕情」「~エレジー」「~ブルース」「~夜曲」

や、

「~の夜」「~の女」「~の人」「~の恋」「~の丘」「~の宿」「~の旅」「~の街」

等であり、接頭語によく使われるのが、

「恋の~」「愛の~」「雨の~」「夜霧の~」「別れの~」「北の~」「男の~」

等である。

 この他、

「町」「駅」「港」「船」「娘」「夢」「花」「波止場」「酒場」「海」「湖」「岬」「灯台」「橋」「坂道」「旅路」

なども、比較的よく使われている言葉である。

 今は昔と違い、メジャー系レコード会社の専属歌手や、大手プロダクション所属のビッグ歌手が歌ったからと言って、必ずヒット曲となるとは限らない時代である。それでも昨今は、地方の良さが見直されてか、多くの演歌歌手らが競ってご当地ソングを歌っている。

 かつてのE.P盤を見ると、ビッグ歌手北島三郎が「伊勢の女」(クラウンレコード)を歌い、同じく三波春夫が「伊勢はよいとこ」(テイチクレコード)を歌い、当時御三家の一人だったアイドル歌手・橋幸夫が「お伊勢ばやし」(ビクターレコード)を歌い、元大関琴風が「伊勢にかえろう ~夫婦岩~ 」(ディスコメイトレコード)を歌ってっている。

 また、最近では、鳥羽市出身の鳥羽一郎歌手が「志摩半島」(カップリング曲「大王の疾風」)や「紀州街道」をリリースし、演歌歌手・岡ゆう子が「夫婦岩」を歌っているが、ヒットの程は定かではない。

 

 最後に、伊勢志摩の歌謡曲(ご当地ソング)について、かつてリリースされたものを、戦後のドーナッツ盤(マイナー盤E.P)から拾い出してみると、次のような曲がある。

ふたりの伊勢
唄:川西 清、東芝E M I制作盤
あゝ五十鈴川
唄:川崎千恵子、ビクター音楽産業制作盤
五十鈴川哀唱
唄:大川友子、クラウンレコード制作盤
二見かえる
唄:志摩ひろみ、テイチクレコード制作盤
花の夫婦岩
唄:志摩みよし、ミノルフォンレコード制作盤
伊勢路の旅
唄:志摩みよし、東芝E M I制作盤
志摩旅情 / 志摩ごころ
唄:森 はるみ、ユニオンレコード制作盤
志摩みれん
唄:英 竜也、東芝E M I制作盤
志摩育ち
唄:中村佳代子、東芝レコード制作盤
奥志摩ごころ
唄:若杉幸二、キングレコード制作盤
奥志摩の女
唄:小林 順、テイチクレコード制作盤
志摩の海
唄:村田英雄、日本コロムビア制作盤
浜島みなと町
唄:森 昌子、キャニオン・レコード制作盤

 

 だいたいこのような処であるが、他にかつて台湾で制作された海賊版カセット・テープに、松山恵子の「志摩の恋唄」がある。だが、オリジナル・シングル盤は見つかっていない。

 

ふたりの伊勢 浜島みなと町
志摩の海 志摩育ち
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