伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

神無月もあとわずかとなった秋日和に、五十鈴川に出向く

2020年10月28日 | 随筆・雑感・回想など


御側橋のたもとより川上を眺めた 「秋の五十鈴川」

 神無月もあとわずかとなった10月27日は、朝からよく晴れわたり、太陽が昇るにつれてホカホカ陽気の秋日和となった。 どこもかしこもコロナウィルスが蔓延する中では、小旅行も控え、今夏以降は伊勢市の近郊へすら全く出ていない。
 伊勢市内はと言えば、道行く人々は皆マスク姿ばかりである。


五十鈴川の土手道から眺めた、架け替えられた 「御側橋」


 紅葉にはまだ少し早いものの、秋の深まりを感じながら散策をするのに、伊勢市内で最も手近な場所と言えば、宮川橋より川下の宮川右岸の雑木林か、五十鈴公園付近の五十鈴川界隈ぐらいである。
 この日は買い物に出たついでに、昼前の暖かな好天に誘われるままに五十鈴川に行き、御側橋の川下を少し歩いてから、五十鈴公園に立ち寄ってみた。


旧道橋の横に新設された 「御側橋」( 右側 )

まだ通行の出来ない新設の 「御側橋」 の入口


 楠部町から中村町の田畑を迂回する舗装道路を回り、架け替え工事が終わった 「御側橋」 付近の土手の下に車を止めた。 旧道の御側橋の真横に並ぶように完成した新架橋には、まだロープが張られていて、「立入禁止」 の札が下がっている。
 真っさらなコンクリートのこの架橋を少し眺めてから、その川下の川原へと向かった。


尾花とセイタカアワダチソウの咲き乱れる、五十鈴川左岸の土手下の小道」


 五十鈴川左岸の土手下の小道を辿ると、尾花 ( すすきの穂 ) とセイタカアワダチソウが咲き乱れていて、カメラを手に散策する人や、ジャージ姿でジョギングする人がいたが、雑草をかき分けて川原にまで降りている人は、誰一人といなかった。
 デジカメを手にし、イノコヅチ等がまとわりつくのを覚悟しながら、背丈程の雑草をかき分け、久しぶりにお気に入りの川原に行き着いた。


「神足石」 の見つかる御側橋下流の五十鈴川の川原


 ここでは、かつてきれいな 「神足石」 を何個か見つけたが、この日は10分程の間に 5 ~ 6 cm 程度の 「類似礫」 2個と、ちょっと面白そうな手のひら大の 「朝熊石」( あさまいし ) 1個を拾っただけで、すぐに引き上げた。


五十鈴川の川原で拾った 「神足石」 の類似礫

五十鈴川の川原で拾ってきた、手のひら大の 「朝熊石」


 帰りに、椎の実を拾いに五十鈴公園に立ち寄ったが、先客が大勢いた。 近くの幼稚園か保育園の園児達である。 女の先生らと一緒に楽しそうに、ビニール袋を手にして椎拾いをする黄色い帽子のちびっ子達も、皆マスクづくめであった。


秋の五十鈴公園に、椎の実を拾いに来ていた近くの園児達


 この五十鈴公園も昔は、鬱蒼とした随分広い憩いの森林であったが、そのスペースの大半をさいて体育館やスタジアムが出来、最近はさらに隣接地の雑木林を大々的に切り開き、広々とした駐車スペースが増設された。
 公園内に遊歩道はあるものの、そのスペースは昔時の半分以下となってしまっている。


昔に比べ随分と狭くなった 「五十鈴公園」 内の遊歩道


 それでも、幾つかの椎の大木は昔時のままで、昔ながらの秋ならではの風物詩を奏でていた。 椎拾いは諦め、写真を 2 ~ 3 枚撮ってすぐ車に戻った。
 帰宅したのは、午後1時半頃であった。



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