伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

五月の山、川、海 …。

2013年05月07日 | 随筆・雑感・回想など
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 新年度に入って、一ヶ月が瞬く間に過ぎ、今年のゴールデン・ウィークは、珍しく五月晴れの好天に恵まれた日が続いた。近所の屋根に巣くっている複数の雀の一家も、新子がチイチイと盛んに鳴いている。眺めていると、いそいそと餌を運ぶ親雀たちの姿がほほえましく思える。立夏も過ぎ、間もなく初夏である。 ところで、先月はブログを休んでしまったが、何をしていたのかと言うと、前半は風邪気味等、体調不慮にて行動を自重・・・。後半は目の古疵からの眼球内出血で右目の視力を損ない、片目での生活を余儀なくされ、自宅に籠もりきりだった。今、やっと70%ほど回復し、どうにか見えるようになった次第だ。 さて、今春は3月下旬から4月の上旬にかけての桜花も、大陸から餌を求めて集団移動してきた「ウソ」の大群に新芽が食い荒らされたせいか、花の名所も台無しの所がかなりあったようだ。 今年は「鯉のぼり」も目にする事なく、早々と端午の節句が過ぎてしまった。巷ではツツジや藤の花が見ごろとなっており、季節は初夏の陽気へと移行しつつある。
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 この五月晴れの陽気に誘われ、連休最後の6日、一ヶ月ぶりに度会町の林道に入ってみた。右目の視力が回復しつつあるせいか、青空がまぶしくてサングラスを欠かせない程だ。山々に息吹いている新緑も、かすかに響く谷川のせせらぎも、快晴の明るい陽射しの中で、のどかに春の交響詩を奏でているかのようだ。谷川におりれば、やはり川原の転石の群れに、自然と目が向いてしまう。
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 午後になって、伊勢湾南岸の二見町へと向かう。春の海はホカホカとした陽射しのもと、かすかにそよぐ潮風が少し冷たいけれど、これまた気持ちがよい。 二見ヶ浦の立石崎から五十鈴川の河口へと続く砂浜海岸は、海水浴とともに、大潮のそこり(引き潮)であれば潮干狩りの名所だ。防波堤を行くと、突堤で何人かが投げ釣りをしていた。この日は中潮(なかじお)なので、干潮時でもさほど潮が引かないが、あと2~3日で大潮のはずだ。 Futamikaigan_01
 遠浅の砂浜海岸での投げ釣りでは、カレイやコチ、ヒラアジ、シロギス、セイゴ、ウミタナゴ、時にベラやアナゴ、アイナメなどがかかり、かつては我輩もよく釣ったものだ。 春の伊勢湾は、対岸の知多半島や渥美半島も霞むことが多く、沖合いには大型船やクルーザーが頻繁に行き交い、沿岸一帯もアサリ漁の小型漁船や海苔竿が群がり、潮の色も気味なく広々とした開放感だけで、海景は全く平凡である。 
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 海辺の散策は、荒磯と砂浜が交互に続く志摩の海(外洋)に限る。もう少しして、右目が完治したら、群青の大空のもと、紺碧の志摩の海の渚にて、浜砂利に思い切り寝転んでみたいものだ・・・。



コメント
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