4月に入ってから、ひと雨ごとに春の温かさが加速して桜の開花が進み、中旬には満開の花盛りとなった。その桜も、今は葉桜の新緑となっている。 桜の名所は、週末はどこもかしこも「花見」の行楽者でにぎわっていたし、 伊勢市内の道路も県外ナンバーの自動車や観光バスが頻繁に行き来をしていた。
このシーズンは、まだ山野にそれ程丈長の雑草も繁っていないので、好天の日は探石や鉱物採集には最適である。
しかし、4月になって再度の物価高で、車を走らせるにもガソリン代がバカにならない。 しかたがなくまたもや閉じこもりの毎日で、連日のように処分品の水石や鉱物標本の吟味と、蔵書の整理に没頭している。 外出は食料の買い出しだけで、食品の中でも特に米価の跳ね上がりには閉口している。
「ヤフオク」を利用していろいろと出品をさせて頂いているが、他の出品者のように商品説明を簡素にして、殆ど掲載画像のみで出品をすればよいのだが、水石も鉱物標本も一つひとつに、又専門書をはじめとする数々の蔵書や資料物の印刷物にも、それぞれに愛着や見つけて手にした時の思い出もあり、出来るだけ解りやすく丁寧な「商品説明」を心がけて、出品をさせて頂いている次第だ。
特に郷土誌などの稀覯本や、地元を中心に蒐集をし続けて来た資料物の鳥瞰図や古地図、戦前からの観光パンフレットなどは、二度と集められないものばかりなので、散逸をさせるにはかなりの決断を要する。 かと言って、地元の資料館や図書館などにも、多少はダブりがあると思うので寄贈する気にもなれない。
以上の他にかなりのレコード盤と、母親が生前に集めていた「猫の置物」などもたくさんあり、これらの物品をまとめて買い取って下さる古書店や資料物店、リサイクル・ショップ、専門業者さんなども、全国各地にはたくさんあって、年に何回かは書類や電話でアクセスをして来て下さっているが、良心的なお店でも、どれだけの値段になるかは判らないので、商取引きの対応をさせて頂いた事は一度もない。
ヤフオクへ大量出品をするには、今後は古書や資料物等への「商品説明」は、他者のようにかなり簡素化しなければ、なかなか減ってかないと思う。
そんな4月の日々も、桜花後の新緑の芽生えと共に過ぎゆこうとしているが、この23日には薄日の漏れる曇天の空模様の中、横輪町の「風輪」まで出かけ、石商品の入れ替えを行って来た。
桜のシーズンに合わせて製作をした、幾つかの「桜マンガン石」の出荷商品の中で、完売をしていたのは「桜マンガン石」のザレ石をビニールの小袋に詰めた、格安のサービス商品だけであった。