伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

「伊勢すずめ」の書いた、海の詞と曲をふりかえって

2015年06月01日 | 音楽と創作(作詞・作曲など)

志摩市阿児町甲賀・城ノ崎の海景

 中学2年生の頃に、書店で音楽の文法とも言える「楽典」を買ってきて、作曲をした記憶がある。
 高校生になって、剣道と鉱物の蒐集に熱中する傍ら、ガット・ギターを買ってもらい、独学で練習をし、フォークソングや映画音楽を演奏していた。アルペジオからトレモロまでは少し弾けたが、コード・ストロークやフラメンコはダメだった。
 どちらかと言うと、ムード音楽やイージー・リスニング的な、もの静かで哀調を帯びた短調のメロディーが好きだった。
 この頃、独りよがりではあったが、「初想の曲」をはじめ、幾つかのオリジナル曲の作曲もした。

 それから何十年か経って、人生の半ばが過ぎ行こうとしている時に、通信教育の「日本音楽スクール」の作曲講座と、作詞の「秋元康塾」等を受講し、これまでに書き溜めたオリジナル曲や詞作の添削と、歌謡詩への付曲、並びに作詞法の指導を受けた。
 そして講座の修了と同時に、「沢野夏穂」のペンネームでオリジナル曲を本格的に書き始め、「日本作曲家協会」の会員になった。

 ここ20年ほどの間に、歌唱曲からフォークソング、歌謡曲、ご当地ソングなど、約500曲程書いた。その中には、付曲依頼を受けて作曲した楽曲も幾つかあるが、我輩のオリジナル曲の殆どは、「曲先」のメロディーに、後で歌詞を付けたものである。

 しかし、なぜか海をテーマに書いた曲だけは、「詞先」が多い。特にアレンジをして頂き、デモ楽曲となっている作品をピック・アップしてみると、
 ( ※は、CDとして商品化した作品 )

  1.伊勢志摩 「離島旅情歌」( …「りとうたびうた」)※
  2.志摩半島 ※ (注:後発の、鳥羽一郎さんの同名の演歌とは別の歌謡曲です)
  3.海に消えた夏の恋
  4.夕紅の志摩の旅(ゆうくれないの … )
  5.紀州路の海辺の町にて( … うみのまちにて)※
  6.海の夕陽に誘われて
  7.夕焼けの海
  8.哀愁の志摩半島 ※ (作曲のみ)
  9.志摩の海 ~夏の日のメモリー~
  10.ひと夏のプレゼント ※(作曲のみ)

 この内の「海に消えた夏の恋」と「海の夕陽に誘われて」の歌詞を、掲載します。

   海に消えた夏の恋

 あなたに出あって 誘われて
 ふたりで過ごした 夏の海 …
 白いペンション 基地にして
 初めての大人の恋 楽しかったわ
   浜木綿の花 微笑んでいた
   ああ 倖せ満ちた 海のリゾート
   「恋人になってよ」 ささやいた彼 …
   澄んだ瞳に 魅せられた

 あの夏の日は 海の彼方へ
 消えて行った …
 独りになって 渚に戻っても
 乾いた砂 少しだけ
 小波が濡らすだけ …

 背中にオイルの あなたの掌(て)
 陽に灼け遊んだ 夏の海 …
 白いペンション 行き来して
 雷鳴るとあなたに すがりついていた
   でも浜木綿が しおれる頃
   もう あなたは他の娘 連れていた
   「君は僕の命」 愛の告白も …
   すべて気まぐれ だったのね

 あの夏の日は 海の彼方へ
 消えて行った …
 独りになって 渚を辿っても
 誰もいない 秋風(あき)の海
 寄せ波返すだけ …

 あの夏の日は 海の彼方へ
 消えて行った …
 独りになって 渚に戻っても
 乾いた砂 少しだけ
 小波が濡らすだけ …



   海の夕陽に誘われて

 海の夕陽に 誘われて
 小さな漁村に 降り立つ私 …
 真っ赤な夕陽を 背に受けて
 港にわんさと 帰る漁船
 活気のみなぎる 船溜り
 磯の匂いを 載せてそよぐ潮風
 傷愁(かなしみ)背負って さまう岸壁(きしべ)
 出会ったちびッ子 はしゃいでいたよ

 海は夕紅(くれない) 染め抜いて
 真夏の面影 胸にちらちら …
 渚のロマンス よみがえる
 珊瑚礁(リーフ)の白砂 ビロー樹(ビロー)の木陰
 ふたりのひと夏 いい感じ
 なのにあの人 メールも切ってしまった
 ここは見知らぬ 南国(みなみ)の小村
 明るい笑顔が あふれているよ

 以上の2曲は、シンガーソング・ライターとして首都圏で活躍中の、Shokoさんにアレンジをして頂き、オリジナル楽曲に仕上げて頂いてますので、次のホームページにアクセスをして下されれば、試聴が出来ます。

   http://nampedio.sakura.ne.jp/muse_c.html


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