寒波の影響で外気もかなり低温となり、日中の日差しも乏しい中、師走もいよいよ下旬となった。
年末を目前に、不要・不急の外出を控えてはいるものの、一日中自宅に籠り、寝転んでばかりはいられず、水石や鉱物標本などの蒐集コレクションの内、室内に置いている比較的大きな石の整理や片づけを始めた。
水石は、殆どが名石ばかりなので勝ち破れず、外庭や玄関の土間に出して、部屋の空間を少しずつ空けたが、手のひら大以上もある鉱物標本は、破って小形化出来るもののみ、いい部分を残してカットをすることにした。
何年ぶりかに取り出した水石も、手に取ってみた鉱物も、大塊となると、それぞれに見つけた当時の感慨や、採集の苦労・苦行のプロセスが鮮明に思い出され、改めて暫し見入って、一つひとつの鑑賞を余儀なくされた。
今回は、平成年代に入ってから三重県内で採集をした鉱物標本の内、観賞に値する比較的きれいな標本を幾つか紹介してみよう。
なお、本稿に掲載の標本写真の実物のサイズは、全て手のひら大か、それ以上のものを選んであります。
当地方原産のかなり大きな 「水石」 については、新年に入ってから、改めて紹介をしたいと思います。