伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

師走に入っての雑感 …。

2017年12月11日 | 随筆・雑感・回想など


晩秋から初冬へと移り変わりゆく自然の風景 ~ 伊勢市神薗町

 今年もカレンダーがあと一枚となり、師走に入って上旬が過ぎた。
 12月は、中ほどに寒い日や小雨の日があったものの、一日からずっと冬型の気圧配置に覆われていて、伊勢の町は好天が続いている。


晩秋から初冬へと移り変わりゆく自然の風景 ~ 伊勢市神薗町


 今秋は、10月から11月にかけて、いろんな事にみまわれた。 まず、10月の21号台風による水害で、自宅は浸水を免れたものの、勢田川に流入する水路の水門の横にある自家用車の賃貸駐車場が水没し、我が愛車も浸水してしまい、修理に出したものの車の古さもあって、未だに直らないでいる。 もう元通りに動くようにはならないかも知れず、廃車になってしまうのかも…。 仕方が無く代用に軽トラを借りてきて、生活用品や食品の買出しなどに使っている次第だ。


紅葉からやがて冬枯れへと向かう雑木林 ~ 伊勢市円座町


 この台風で、伊勢の町中(まちなか)や郊外周域の町村や田畑などは、何十年ぶりかの大水害となり、自動車の修理屋に持ち込まれている水没車は概ね3,000台にも及んでいるらしい…。
 我が愛車、日産の「ラシーン」は発売当初に購入したもので、既に走行距離は31万km少々になっている。 あと少しで地球~月間の距離に達するので、その事を目標に修理を重ねて乗って来ただけに、もったいない気がしないでもないが、車両保険の対象外になってしまっていたので、もはやお手上げ止む無きである。 既に、二ヶ月分の生活費に匹敵する経費を費やしている。


鍛冶屋トンネルを出た初冬のサニーロード


 そして、ずっと通っていて御指導を仰いでいた、二年後輩のパソコン教室の先生が、過労からの病変にみまわれて入院をされ、長期間の療養となった。 ご親族の話では、パソコン教室は一端閉鎖されるらしい…。
 はてさて、実に困った。 パソコンに疎い我輩には、困窮極まりない精神的絶大なダメージである。 今後は自分で勉強するしか無く、パソコン上の不詳な事項や不具合は、全て独習・自力で取り組まなければならず、これから先が思いやられる次第だ。


サニーロード下の伊勢路川 ~ かつての名石の産地である


伊勢路川上方の林道に落下したガレ石 ~ この中にも伊勢古谷石の名石が…。


 それでも、よく晴れた日は何回か初冬のフィールドに出て、自然の中に身を置き、台風後の河川などを見回る事で、何とか気を紛らわせる事が出来た。 むろん、趣味の水石の探石を念頭に置いてである。
 いつも行く一之瀬川やその支流(彦山川・小萩川・五里山川)、藤川(宮川の支流)、五十鈴川、横輪川、伊勢路川などを見回わってみた。


台風で右岸の土手が抉られた藤川 ~ 成瀬橋付近にて撮影


台風後に藤川に流出していた「赤鎧石の段石」~ 左右幅約23cm


台風後に藤川に流出していた「赤鎧石の段石」~ 左右幅約11cm


 一之瀬川は、上流に行くほど川原の転石がかなり動いていて、流路と共にどこもかも川原の姿が一変していたし、藤川には良質の水石となるような新たな転石が、幾つか流入していた。 五十鈴川は、上流には行っていないが、宇治橋より下流は殆ど普段と変わらないものの、土砂がかなり川原を覆っていた。


五十鈴川に架かる五十鈴橋下の川原 ~ 伊勢市楠部町


台風後に五十鈴橋下の川原で揚石した「朝熊石」~ 左右幅約18cm


 一番、変化に富んでいたのは、小萩川の渓流であった。 川中の石溜まりや、川原の転石が悉く新しくなっていた。 ここでも、良質の水石を数個揚石する事が出来た。


台風後に小萩川で揚石した「小萩青石の滝石」~ 左右幅約13cm


台風後に小萩川で揚石した「小萩青石の滝石」~ 左右幅約15cm


 11月に入ってから、3~4回は各河川に出向いたと思う。 10月の台風でかなりの損害を蒙り、まさに今年末は「暮れなづむ…。」といった心境しかりである。
 身も細り懐具合も不如意となって、生活面では薄ら寒い日々を過ごしている次第であるが、わが道だけは神に見捨てられる事無く、「拾う石あり…。」と、多少のお宝ゲットの年末となった。


台風後に彦山川で揚石した山水景石 ~ 左右幅約15cm


台風後に一之瀬川で揚石した山水景石 ~ 左右幅約17cm

コメント
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