先月末から今日までの4日間、地元の港に南極砕氷艦である「しらせ」が寄港しているとのことで、うちの息子2人とチロちゃんちのkzくんを連れて見学に行って来ました。
もちろん船内を見せてくれるのですが、さすが南極までの遠い道のりを旅するだけあります。船内には理容室や歯科治療室があります。当然と言えば当然なんだけど、「なんだか商業船みたい~♪」と新鮮なワタクシ。
砕氷船というのはその名の通り氷を砕きながら進むのですが、この艦は強大な推進力のため、厚さ1.5mまでの氷ならばそのまま進んで行けるのだそうです。
そして、1.5m以上の厚さの氷になると「チャージング(ラミング)砕氷」といって、一旦 艦を200~300m後退させて最大馬力で体当たりしたり、氷に乗り上げたりして砕氷するのだとか。
ってことは、厚い氷を割るときにはものすごく船が揺れてるわけですよね?よ、酔いそう…。
そいでもって振り落とされたら確実に死ぬんだろうなー。こわっ。(そんな時に船外にゃ出ないのか…?)
でも、この艦が一番揺れたのは暴風雨の時らしいです。
その時の記録がこれ↓
この写真で分かりますか?
なんと垂直から53°も傾いたのだそうです。53って…ええっ?つまり水平線からいうと37°ですかい?
三角定規で言えば、二等辺三角形よりも30°の三角形の方に近いわけじゃない!それでなんで倒れないのだ!すげー!!
と、船の性能に感心する母の横では「早く氷、見よ!!」と叫ぶ小学生2人。
長男とkzくんのお目当ては、船内で展示されるという「南極の氷」。
はいはい、そっちに行きましょうねー。
はい、来ましたよー。展示スペース♪
ふむふむ、この氷は2~4万年昔降った雪が固まってできた氷なのですね。
後で説明に来てくれた自衛官(この艦は海上自衛隊の所属です)によると「触ったまま手を動かさないでみて下さい。ぷちぷち言ってるのがわかりませんか?これは雪が降ったときに一緒に固まった空気が出てきてるんですよ。顔を近づけたら昔の空気が吸えるかも知れませんよ(笑)。」と。
つまり、この氷が溶けると同時に、太古の空気が放出されてるのですね♪う~ん、スケールの大きいロマンです。
しかし、このロマンを解してるかどうかは甚だあやしい小学生2人。
「なぁ!この氷って食べれんの!?」と、聞いてます。
自衛官さん、「そりゃぁ、もとは水だから食べても平気だけど、みんなが触ってるから汚いよ~。」とのご返事。
横からワタクシも「昔は居て今は居なくなったって言う未知の病原菌が入ってたらどーすんの?」と脅してみたのですが「もう、さっき食った!」と言う2人。
どうやら氷が小さくなる度に新しい塊を運んできてるようなのですが、前回の残りが小さく割れていたので、その破片を舐めたらしいです。こ、こいつら…。
しかもその後、残りの破片を手に持って名残惜しそうにしていたので「それ、持ってっていいよ。」と言ってもらってこっそり食べてました。
とりあえずお腹は痛くないみたいです。ほっ。
しかしそうなると「母も食べたかったな…。」と思うのでありました。(子供かっ。)
この他、展示スペースでは南極で採取した魚介類の標本、南極の石、観測隊の防寒着、氷山や観測風景のビデオライブラリ、各種機器や乗り物の展示などがありました。自衛官の制服着用コーナーもあったり^^;
この写真は、観測で水深3000~5000mまで潜った際の水圧を示す小道具。
ステンレス製のカップは変形し、発泡スチロールは空気が抜けてちびっこくなってしまっています。
これを人間の肺で考えると…これも、こわっ。
もちろんパネルでの説明もあります。
こういうのはふむふむ、と見るだけ。比較する対象の知識が無いので感心するだけ。
でも、最後に「廃棄物処理システム」の文字を見つけ、「おぉ、いったいどんなハイテクが駆使されているのでしょう♪」と興味津々で読んでみると…いろいろと図解はしてあったものの、要は単純。
一般的に再生ゴミ&不燃ゴミと呼ばれる廃棄物は貯めておいて陸揚げするけど、汚物や一般ゴミについては船内のタンクに溜めて沈殿やろ過するだけで、規制外の海域で海に流しているのでした。なんだ、すごい原始的じゃん。まぁ、来年退役とか言ってる艦だからそんなに新しい機能は期待しちゃダメよね…。
そう、この「しらせ」は昭和58年に就役して以来23年が経ち、平成19年度の南極行動を最後に退役の予定なのです。
どうやらこれで見納めですね。最後に見れたのは幸運でした。
南極観測って普段の生活に関係無さそうな気がしますが、実は地球環境を考える上で大事な事なんですよね。オゾンホールなんかもこれからますます重要になって来るでしょうから、また新しい観測船が活躍するのだと思います。
今までの「しらせ」功労に感謝しつつ、新しい観測船に期待したいと思います。
それにしても、こういう観測の仕事したければ自衛官になるのが近道なんでしょうかねぇ。一般人の学者とかは乗ってないの?とか、おかしなところが気になったのでした。聞けばよかったなぁ。誰か知ってたら教えてください。。。
もちろん船内を見せてくれるのですが、さすが南極までの遠い道のりを旅するだけあります。船内には理容室や歯科治療室があります。当然と言えば当然なんだけど、「なんだか商業船みたい~♪」と新鮮なワタクシ。
砕氷船というのはその名の通り氷を砕きながら進むのですが、この艦は強大な推進力のため、厚さ1.5mまでの氷ならばそのまま進んで行けるのだそうです。
そして、1.5m以上の厚さの氷になると「チャージング(ラミング)砕氷」といって、一旦 艦を200~300m後退させて最大馬力で体当たりしたり、氷に乗り上げたりして砕氷するのだとか。
ってことは、厚い氷を割るときにはものすごく船が揺れてるわけですよね?よ、酔いそう…。
そいでもって振り落とされたら確実に死ぬんだろうなー。こわっ。(そんな時に船外にゃ出ないのか…?)
でも、この艦が一番揺れたのは暴風雨の時らしいです。
その時の記録がこれ↓
この写真で分かりますか?
なんと垂直から53°も傾いたのだそうです。53って…ええっ?つまり水平線からいうと37°ですかい?
三角定規で言えば、二等辺三角形よりも30°の三角形の方に近いわけじゃない!それでなんで倒れないのだ!すげー!!
と、船の性能に感心する母の横では「早く氷、見よ!!」と叫ぶ小学生2人。
長男とkzくんのお目当ては、船内で展示されるという「南極の氷」。
はいはい、そっちに行きましょうねー。
はい、来ましたよー。展示スペース♪
ふむふむ、この氷は2~4万年昔降った雪が固まってできた氷なのですね。
後で説明に来てくれた自衛官(この艦は海上自衛隊の所属です)によると「触ったまま手を動かさないでみて下さい。ぷちぷち言ってるのがわかりませんか?これは雪が降ったときに一緒に固まった空気が出てきてるんですよ。顔を近づけたら昔の空気が吸えるかも知れませんよ(笑)。」と。
つまり、この氷が溶けると同時に、太古の空気が放出されてるのですね♪う~ん、スケールの大きいロマンです。
しかし、このロマンを解してるかどうかは甚だあやしい小学生2人。
「なぁ!この氷って食べれんの!?」と、聞いてます。
自衛官さん、「そりゃぁ、もとは水だから食べても平気だけど、みんなが触ってるから汚いよ~。」とのご返事。
横からワタクシも「昔は居て今は居なくなったって言う未知の病原菌が入ってたらどーすんの?」と脅してみたのですが「もう、さっき食った!」と言う2人。
どうやら氷が小さくなる度に新しい塊を運んできてるようなのですが、前回の残りが小さく割れていたので、その破片を舐めたらしいです。こ、こいつら…。
しかもその後、残りの破片を手に持って名残惜しそうにしていたので「それ、持ってっていいよ。」と言ってもらってこっそり食べてました。
とりあえずお腹は痛くないみたいです。ほっ。
しかしそうなると「母も食べたかったな…。」と思うのでありました。(子供かっ。)
この他、展示スペースでは南極で採取した魚介類の標本、南極の石、観測隊の防寒着、氷山や観測風景のビデオライブラリ、各種機器や乗り物の展示などがありました。自衛官の制服着用コーナーもあったり^^;
この写真は、観測で水深3000~5000mまで潜った際の水圧を示す小道具。
ステンレス製のカップは変形し、発泡スチロールは空気が抜けてちびっこくなってしまっています。
これを人間の肺で考えると…これも、こわっ。
もちろんパネルでの説明もあります。
こういうのはふむふむ、と見るだけ。比較する対象の知識が無いので感心するだけ。
でも、最後に「廃棄物処理システム」の文字を見つけ、「おぉ、いったいどんなハイテクが駆使されているのでしょう♪」と興味津々で読んでみると…いろいろと図解はしてあったものの、要は単純。
一般的に再生ゴミ&不燃ゴミと呼ばれる廃棄物は貯めておいて陸揚げするけど、汚物や一般ゴミについては船内のタンクに溜めて沈殿やろ過するだけで、規制外の海域で海に流しているのでした。なんだ、すごい原始的じゃん。まぁ、来年退役とか言ってる艦だからそんなに新しい機能は期待しちゃダメよね…。
そう、この「しらせ」は昭和58年に就役して以来23年が経ち、平成19年度の南極行動を最後に退役の予定なのです。
どうやらこれで見納めですね。最後に見れたのは幸運でした。
南極観測って普段の生活に関係無さそうな気がしますが、実は地球環境を考える上で大事な事なんですよね。オゾンホールなんかもこれからますます重要になって来るでしょうから、また新しい観測船が活躍するのだと思います。
今までの「しらせ」功労に感謝しつつ、新しい観測船に期待したいと思います。
それにしても、こういう観測の仕事したければ自衛官になるのが近道なんでしょうかねぇ。一般人の学者とかは乗ってないの?とか、おかしなところが気になったのでした。聞けばよかったなぁ。誰か知ってたら教えてください。。。
観測隊員は行きも帰りも日本~オーストラリアは空路で、輸送はしらせの乗員である自衛隊員が担っているみたい。
#もらったパンフより推測。
それにしても、同じところへ行ったのか?と思う位のレポートの充実度。おそれいりやの鬼子母神でございます。
確かに環境問題への寄与ははかりしれないものがあるでしょうね。
雨の埠頭へ船体の写りこみが素敵です。
台風のときは怖そうですね。転覆とかすることもあるんでしょうか。
それにしても、水圧はすごいですね。
長生きできなさそうです。
知り合い(会社の同期)に某水産大学を卒業したヤツがいますが、大学院在学中に乗って南極行ったそうです。
死ぬほど過酷な体験だったとか。
研究者になれば乗船チャンスはあるのでしょう。
飛鳥Ⅱとかの豪華客船のほうがいいと思うけど。
色んなとこに寄港してるんだね^^
氷を砕くのがそんな原始的な方法だっていうのもTVで知ったんだけど、
よくこんな丈夫な船作れるねぇ・・って思ったの。
私は絶対に南極とか行きたくない!
考えただけでおなかが痛くなっちゃうよ(笑)
おなかといえば、本当に大丈夫だったの?おぼっちゃま二人(爆)
ってことは、観測隊員ってのは学者さんの事なんですね?文化庁からとか派遣されるのかな?
おまけに↑で、はいぱ氏が知人の話してますが、学生もアリなのか~。
こうやって話してると、今まで関係ないところの話かと思ってたものが身近になりますね♪う~楽しい!
興味がいろいろある人だからこそ、いろんなことが身近になるんだと思うよ。
それがあなたの長所なんだろうねー。
南極には憧れるけど、船はなぁ…。酔うしなぁ…。泳げないしなぁ…。冷え性だしなぁ…。
水圧といえば、潜水艦とかもかっこいいけどあんなところに長いこと居たら、ワタクシは気ぃ狂うかもしんない。周り全部水なんだよ!?こ、こえ~っ!
その昔、かわぐちかいじの漫画で原潜とかの話読んだ覚えありますが、あまりに世界が違って同じ人間とは思えませんでした。あんなところでは働けん…。
はいぱ氏釣るにはコアでハードでクールな記事がイイのね?(←何言ってんだ?)
いいね!その知人!スゴイ知り合い居るんだ~。
話を聞いてみたいよぉ。いったい、どんな辛くて寒くて泣きたくなるような希少な体験をしたのやら。わくわく。
南極に神を見ただろうね。そのひとは。(いや?地獄しか見れないのか?)そういう体験は、普通したくても出来ないものだしね。一生の宝物では♪
そっかー、水産大学かー。
水産大学出身の人って「なるほど!こんな方面もあったか!」っていう意外な仕事してる人が多い気がする。航空測量とかに水産系から進んだりしてるんだよねー。海洋経由で。
飛鳥Ⅱ…?豪華客船も所詮船だしなぁ。
船はなぁ…。
船といえば!
三宅島は行ったことある?(八丈島だったっけ?行ったの。)フェリーもあるよね?
なんか、「三宅島でバイクレースを」って話が気になってるんです。ガスマスクいるけど^^;
あやうくタイタニック?なんてロマンチックなもんじゃない命がけの上陸だったみたいです。
ペンギンみれるよねーとか、そういうのは一切ないみたい。まぁ、おかげてとてもストイックなやつです。
三宅島は行ったこと無いなぁ。この間、飛行機で上空飛んだら(宇部の帰りね)、ガスがもこももあがってました。でも、いい思い出になるんじゃない?(人ごと)
島は八丈もいいし、小笠原も最高です。
のーんびり、海で過ごしたい。。。
そうなんだ~。知らなかった。
それじゃ、中で働く人とかも紹介してたのかな?普段はどんなことやってるんだろう?
「南極は風邪引かない」ってよく言いますよね?病原菌がいないとか何とか。
でも、あれだけ立派な基地があれば中で蔓延とかしてそうですが^^;
お腹痛く…(笑)。
確かに!周り全部氷ですもんね。
展示で見てきた防寒服が「上質なスキーウェア」って感じでペラリとしてるのを見て「こんなんで防寒出来るの!?マジ!?ふわふわが全然無いじゃん!科学力でワタクシの寒がりは凌駕出来まい?」って思いました。あんなのじゃもつわけないです…。
しかも食べものとか、凍った魚のイメージが!
エスキモーじゃないと分かっていても、あれしか思いつきません。どっちかというと肉食べたいしぃ。
長男、おかげさまでピンシャンしてます。
ワタクシはお酒とかすっかり飲めなくなりましたが、あの氷でロックにして飲むと美味しいかもしれないな…とつくづく思いました。
未だに心の中で「子供はいいなー」って思ってます(ーー;)