北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

一度きりの勝負

2024-08-30 21:07:03 | 大会
こんにちは、4年目主将の安永匠です。


インカレ開催まで残り1週間を切りました。まだ現実味はありませんが、きっとレースが始まる頃には緊張していることでしょう。悔いの無いように、最後はメダルを輝かせて終わりたいです。


今年の夏は思うようにエルゴタイムが伸びず、TT当日は熱を出して大事な選考を危うく落としてしまうところでした。なんとかギリギリラインのエルゴタイムを叩き出し、乗艇での乗り換え選考を経て対校に乗ることが出来ました。しかし、僕は例年通りエルゴでベストタイムを出してインカレへの良いスタートダッシュを切ることが出来なかったことがどうしても心残りで、いつかはリベンジを決めようともくろんでいました。


8月の最終オフ明けに、その機会は訪れました。正直エルゴタイムが伸びている自信はありませんでした。それでも2000mを漕ぎました。


結果はベストではありませんでした。


悔しい、と言う気持ちよりも前にまずこんなタイムで対校に乗っていることに対する申し訳なさや、自分に対する不甲斐なさがドッと襲ってきました。自分で決めたプランを守り切れないメンタルの弱さを結局克服できなかったんだ、と情けなくなりました。

練習後、たまたま居合わせた伊藤悠哉さんに泣き言を言ってしまいました。4年目にもなって新トレに甘えるのは情けなかったですが、いろんなアドバイスを頂いた上に、こんな言葉をもらいました。


「気持ちは後ろ向きでも良いけど、ボートは前見て漕ぐんだから、顔だけは前向いていこう」


迷言だなと思いました。いや、僕にとっては名言です。顔だけは前向くことにしました。どんなに自分に対校としての自信が無くても千里の後頭部を見て無心で漕ぐことに決めました。




いつの間にか泣きやんだ自分の気持ちは晴れていました。




結局、いまの自分のタイムはベストではありませんが、1週間後には今やったタイムより確実にエルゴは伸びているはず。そう考えることにしました。だから、最後まで諦めずに、エルゴも、技術も伸ばしてレースに臨もう。そういう気持ちになることができました。




僕がTTを始めたことがきっかけかは知りませんでしたが、後日玉川主将も2000エルゴを引いていました。みんなで全力で応援した結果、見事にベストタイムを叩き出していました。玉川、悔しいけどやっぱ凄いよ!!仲間としてとても誇らしく、嬉しい瞬間でした。涙が出そうになったのは気のせいかな。



そして、応援団からの盛大な煽りを受けて、気付けば千里も2000TTを引いていました。もちろん全力で声がかれるまで応援しました。リベンジを有言実行することが出来て良かったと思います。本当にお疲れ様です。




結果はともかくインカレ直前に同期がTTに挑戦する姿を見てとても心がアツくなりました。引退前最後のレース、皆でがんばろう!!

9月8日にA決勝に出ている姿を想像すると、心がワクワクしてきます。

同期と闘うのは正真正銘これで最後。

9月8日、全員化けるぞ。



Paris 2024, Men's Pair A Final
コンマ差のレース。。。


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