こんにちは。2年目漕手の安永です。
6月に入り、大会ラッシュの繁忙期に入りました。6/12に商大戦、6/25, 26に茨戸レガッタ、7/2に東北線と息をつく暇も無いほどのスケジュールです。ですが、北大ボート部は忙しさに負けず、勝利を目指して全力で戦っています。漕手も、COXも、スタッフも。僕も茨レガにシングルで出場するので、気合いは十分です。
ということは、今頃安永はシングルをガシガシ漕いで大会に向けて練習しているのだろうなと、皆さんは思うかも知れません。しかし、残念ながら僕はいまボートを漕げていません。なぜなら腰痛を抱えてしまったからです。腰痛が発覚したのは、4月上旬のことでした。最初はなんてこと無いだろうと思っていたのですが、徐々に痛みは増し、最終的には座っているだけで痛くなるほどになってしまいました。近くの整骨院に通い、乗艇は控えるように言われて4月下旬から5月下旬までほぼ1ヶ月の間ボートが漕げませんでした。ショックでした。皆が当たり前のように朝茨戸に来て艇を出し、水上で汗を流し、帰艇して艇をしまうまでの間、僕は誰も居ない艇庫の中でただひたすら体幹トレーニングやバランストレーニングをしていました。寂しいと言うよりは、哀しさの方が大きかった。「茨戸に来て自分は何をしているんだろう?」何度もそう思いました。
5月の下旬からは痛みが引いて、漕いでも問題なさそうだと思い、乗艇を再開しました。一応整形外科にも行って、痛みが出なければ運動しても良いといわれていたので、完全に自己判断で艇を出していました。最初は特に痛みも無く漕げていました。1ヶ月ぶりの乗艇だったので、楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。そのうち、ハイレートにもチャレンジしたりして、「もっとシングルを上手くなりたい」と強く思うようになりました。
しかし、腰の痛みはまだ完全に消え去ったわけではありませんでした。気付けばシングルの練習量も上がって、腰に負担が増えるようになっていたのです。完全に治っていれば問題ないのですが、腰に痛みが残っていたので、乗艇中にも痛みが出るようになりました。それでも僕は無理して漕ぎ続けていました。「もう二度と誰も居ない艇庫の中で陸トレなんかしたくない。」「どんどん上手くなっている同期に取り残されたくない。」そんな思いから、現実から逃げるようにボートを漕いでいました。
そのような状態が続き、自分でも流石にこれはまずいと思って整骨院に行き、乗艇は控えるように言われました。これで2回目です。自分は馬鹿なんでしょうか。自分のわがままで一生漕げない体になってしまう所でした。。。
自分の短い人生を振り返れば、僕が失敗する時はいつも「目先の物事」に囚われているときでした。今回もそうです。「自分がやばい」と分かっているのに、直近のエルゴ2000TTに間に合わせたいと思って無理にTTに参加してクソみたいなタイムを出し、乗艇の方が楽しいから陸トレなんかしたくないというしょーもない思いに囚われて最近まで過ごしていました。でも、もっと先のことを見据えて今は怪我を治すことに専念すべきだ、と決心することが出来るようになったのは本当につい数日前のことです。そんなわけで今は陸トレに専念しています。
ここまで読むと流石にこいつ大丈夫か?と不安になる方が居ると思います。申し訳ありません。僕はいま大丈夫ではありません。ただ、現状の報告だけはしようと思います。まず、自分の腰痛は筋・筋膜性腰痛です。神経痛やヘルニアではないので、医師にも言われましたが自然治癒可能な腰痛です。しかし、腰に負荷をかけ続けた状態で過ごすと痛みは長引くといわれています。今、乗艇やエルゴを控えているおかげで腰の痛みは減っています。これは確実です。但し、今すぐに乗艇を再開できる状態ではありません。なぜなら腰を100度以上伸ばすとまだ痛みが出るからです。現在陸トレで行っているのは、バイクUT、ABC体幹、サーキット、ランです。サーキットが出来るということはもう大丈夫な気もするのですが、背筋系の種目や、腰に負荷が掛かる腹筋系の種目が出来ていません。ですが、脚を使った種目を多めに取り入れることでその部分は補えていると考えています。ランは腰に痛みが出やすいので、無理せずジョグ程度にしています。バイクUTに関しては、腰に全く痛みが来ないのでほぼ毎日やっています。脚だけを動かし続けるので、エルゴの全身運動に比べると負荷は軽いのかも知れませんが、脚の筋持久力を高めることは出来る、とポジティヴに捉えて追い込んでいます。僕の計画では、バイク:サーキット:ラン=4:2:1 で一週間回すつもりです。また、トレセンで腰を動かさないで出来るマシン系のウエイトは週2くらいでやろうと思います。バイクはUT, サーキットはATのイメージでやっています。これでエルゴタイムが伸びるのかどうか分かりませんが、僕は絶対に伸びると信じて頑張ります。自分の勝手な予想ではあともう1週間は掛かりそうです。順調に腰の痛みが引くとは限らないのでもっと掛かるかも知れません。とにかく今は僕は腰を治すことを優先します。そして乗艇を再開したら、腰の痛みを気にすること無く、のびのびと漕ぎたいです。
未来予想図どおりなら、今頃僕は2000TTで7分カットして東北戦のクルーに交じってスイープを漕いでいるはずでした。なのに今は腰のせいで乗艇は出来ても強度高くのびのびと練習が出来ない。ノーワークでしか漕げない。。陸トレしかしていない。。。同期はベストを更新して自分はどんどん離される。。。。それでも7月の2000TTのプレッシャーはかかる。。。。。辛いことしか無いです、普通に考えて。というか辛いです。でも、1回でも多くバーピージャンプ出来たら嬉しいですし、1ワットでも多くバイクを漕げたら自分成長しているなと実感できます。乗艇の喜びに勝るものはありませんが、自分の成長を確かめながらトレーニングできることも、僕にとっては嬉しいことです(もちろん調子悪い日もありますが)。
トレーニング以外に、自分の目標について考えることも増えました。最初は漠然と新人戦を意識していたのですが、1週間ほど前にOBの大熊さんとお話しして自分の意識が大きく変わりました。新人戦に出るとすれば千里とダブルで出る可能性が一番高いです。僕と千里が6:40代近くまでTTで出せればかなり良い結果を出せると言われました。そして、新人戦で自分たちに何が足りないかを知り、それを元に冬練に臨めば、充実した冬練を過ごせるはずだと。この目標は自分たちにとってかなりハイレベルな目標ですが、2年目以降のことを考えると、新人戦というのが如何に重要な大会であるかがよく分かりました。自分たちのレベルを知るためにも、全力でぶつかる必要があります。そのためには、僕は腰を治さないといけない。自分が腰を治さないと同期にも迷惑が掛かる。そう感じました。今は辛いですが、新人戦という大きなモチベーションが出来たので、僕はめげずに頑張ります。
最後に、自分は出場しませんが、商大戦、東北戦の応援よろしくお願いします。僕も出来ることは全力でサポートしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。腰の痛みが治って復活したらまた僕のブログを更新させようと思います。また、怪我のことでご心配、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
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