お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

小出裕章先生の講演会 その2 

2012年02月15日 | 雑感
 自然と共に生きてきた人類が、この200年足らずの間に、我がもの顔で、地球に住み、自分たちの利便のため、莫大なエネルギーを使うようなった。
 
 小出先生は、お若い当時、
 原子力は、石炭や石油の資源に代わる不可欠のエネルギーだと思い、研究を志されたそうです。でも、現実は違っていた。

 原子力発電をするには、大量のウランを使わなければならない。石炭、石油、天然ガスと同様、地球の資源を使うことには、何の変わりもない。
 広島の原爆で燃えたウランの重量が800gだそうですが、
100万kWの原発1基が1年運転するごとに燃やすウランの重量は1トン(生成する核分裂生成物の重量)
 厖大な放射能が生み出され続けています。
 

 今回の発電所の事故。
 これが、水力や火力発電所の事故ならば、どこが壊れたか、近くに行って、実際、目で見て、修理することができます。
 でも、原発の事故は、近くに寄りつくことすらできない。一体、どういう状況なのか、しっかり把握することができない。

 避難を余儀なくされた福島の方々の苦しみは言うまでもありませんが、
 置き去りにせざるをえなかったペットや家畜のことを
小出先生は、「彼らに何の罪もないのに・・・」と声をつまらせておられました。

 

 
コメント
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