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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

化学の向こうにあるもの

2008年02月14日 | 本紹介
 先ほどご紹介した養老孟司氏の文章が入っているのは、

 田代俊孝編著 「「人間」を観る」 法蔵館 です。

 同朋大学の講演会でのお話をまとめられた本で、他に
 
 上田紀行、阿満利麿、青木新門、の各氏の講演内容が掲載されております。
コメント (2)
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生老病死としての自然

2008年02月14日 | 仏教
 昨日、佐賀地方局ニュースで耳にしたのですが、産婦人科医師不足は、佐賀でも深刻のようで・・・
 今年、佐賀大学医学部で産婦人科を希望した医師は、一人。昨年、一昨年はゼロだったそうです。

 お産となれば、昼夜時間の自由がなく、その上、患者に訴えられることが多いのが原因らしいのです。

 「人間を観る」田代俊孝編著 法蔵館 の中に、養老孟司氏が上記目次タイトルで書かれていたことを思い出しました。

 養老氏は、「都市」という言葉を、人間が頭で作り上げた世界。全て自分の意でコントロールできると錯覚している世界。

 「自然」と言う言葉を、人間の意のままにならぬものという意味で使われていますが・・・

 p59 都会の中で物を考える現代の日本人に考え方の変化が起こってきた。(略)
 その第一が「仕方がない」と言わなくなるということです。
(略)
 「都市の民」とはどういう人かというと、人のつくった世界に住んでおりますから、何か悪いことが起これば必ず人の「せい」にするのです。戦後日本人が人の「せい」にするようになってきたのは、じつは自然から離れただけのことです。
(略)
 人の体は自然ですから、そこに起こることは本来は仕方がないと言うべきなのです。歳をとるのも死ぬのもほんとうは仕方がないのですね。当たり前といえば当たり前です。

 医師の怠慢による医療ミスまで弁護するつもりはありませんが、何もかも「医師のせい」にする「都市の民」が多い結果、子孫が困る事態に陥っているような気がしています。 
コメント (3)
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