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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

大捕物

2007年06月23日 | 雑感
 先日夕方6時頃のことです。
 いつものように晩ご飯の下準備を済ませ、居間で本を読みながら、家族の帰宅を待っていました。
 本を読んでいる左目すみで、何か黒いものが動いたような・・・ ゴキブリが出たか と、その方に視線を向けると・・・

 ゴキブリにしては、ちょっと大きい・・・
 ギョッ  な、何と、居間の隅を小さなネズミが、ちょろちょろと・・・
 叫び声こそ上げなかったものの、息を呑む。

 仏教では、いのちあるものは 皆、差別のない 平等の 尊い いのち と、教えられていますが・・・私、わかっちゃいるけど、ダメです  ネズミは、どうしても苦手。

 ネズミも オバサンの姿に気づいて、動転。居間のタンスの陰に逃げ込んだ。
 とにかく、他の部屋へ逃げ込まないように、戸を閉め切って、取りあえず、ハエたたきを手に、見まもる・・・

 朝、出がけに、夫はそれほど帰宅が遅くならないと言っていたはず・・・ああ、早く帰って来て~  
 結婚以来、これほど、夫の帰宅を待ちわびたことが あっただろうか・・・

 かれこれ、1時間ほど、物陰のネズミを監視した頃、夫が帰宅。
 
 夫が 居間のタンス裏から追い出したネズミが走り回る、私は、「ぎゃあ~」とかわいくない悲鳴を上げて、イスに飛び乗る。
 二人で何とか外に追い出そうと、サッシを全開するが、ネズミは外へは出てくれず、室内を、すばやく走る。

 集落の道路がわのサッシを全開し、黄昏時、煌々と灯った室内で、中年夫婦が何やらドタバタやっているので、農作業帰りの軽トラックのご近所さんが、何事かと一時停止。 私はあいまいに引きつった笑顔で、目礼。 (夫婦げんかと誤解されたろうか・・・)

 ドタバタの結果。 ネズミは、ハエたたきで、夫に殺されてしまいました。

 ネズミさん、ごめんなさい。庫裏の方に迷い込んで来たばかりに、お寺で殺されるとは・・・
 

 とは言え、現実として、不衛生なので、その後、ネズミが走り回った居間を大掃除・・・ああ、心身、疲れました。

 それにしても、女でよかった。こんな時だけ、きゃあきゃあ言って、男に殺生させて・・・ズルイですよね。気持ち悪いのは、男だって同じなのに・・・

 帰るなり、ネズミと格闘してくれた夫と、人間の都合で殺してしまったネズミに合掌です。
コメント (4)
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