96年10月20日に初当選した時、私の記憶によれば投票日の日に電話をくれたのが、当時の自民党総務局長白川勝彦氏だった。「いったいどんな用が……」と首を傾げたが、「直接お会いしたい」とのことだった。永田町近くの喫茶店で会った時に白川氏が切り出してきたのが、今改めて思い起こせば「連立協議」だったのだ。白川氏とは90年代半ばにシンポジウム等で面識はあったが、当時の新進党が総力をあげて挑んだ総選挙を自民党の選挙責任者として切り回した人だった。「社会党と連立を決めた時に自民党も『改憲』の主張を降ろしたんです」と言っていたのが印象的だった。白川氏は、その後に自民党を離党して活発な言論活動を行っているが、その時のやりとりを紹介するのは後の機会にしたい。白川氏がまだ1年生議員の私に狙いを定めたのは、自民党は過半数を確保することが出来ず、社民党15人・さきがけ2人を加えてようやく過半数を制することが出来るという選挙結果を受けて、土井たか子党首の近くにいて「連立慎重派」と目されていた存在だったからだろう。 . . . 本文を読む
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