2012年の5月5日から「全原発停止」となって20日余り、夏がもうそこまでやってきている。今年は原発依存度が強かった関西電力で「原発再稼働がなければ計画停電だ」という声が強く、いまだに「政治判断」という便利な言葉で「大飯原発再稼働」を狙う政府・与党からの言動も目につく。ただ、10年後、20年後に私たちの暮らしが平穏にあるとしたら、「2012年の夏」はどういう歴史的位置にあるのかという、やや遠方からの視点も持っていたい。福島第一原発事故は、エネルギー政策の大きなターニングポイントであり、さすがに「3・11以前」の「原発増設」「原子力ルネッサンス」などの現実を見ない幻想に回帰することはないだろう。日本が、「福島第一原発事故」を契機に、どのように「脱原発依存」に舵を切っていくか、国民的議論や賢い政策展開はどうなるのか。はっきりしていることは、「現在の選択が将来の現実をつくる」ということである。 . . . 本文を読む
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