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7月21日の解散から8月30日までの総選挙。
40日間という長い期間をはさんだ107年ぶりの8月総選挙も、いよいよ明後日に公示を迎えることとなった。連日のように各テレビ局が各党代表の討論番組を続けているが、似たようなパターンの議論になりやすい。私も社民党副幹事長として何回か各局の番組に出たが、昨日のように公共事業でも「道路予算の効率性」「八ッ場ダム」など現実に起きていることを基本にした議論が出来れば、より判りやすくなる。また「年金記録」問題なども議論してみると与党はほとんど問題の本質を理解していなくて、厚生労働省年金局の役人まかせだということが判る。

 日本は疑似民主主義=官僚統制型社会だということが、今回の総選挙の隠れたシナリオだ。この4年間、私が戦ってきたものの正体は、国家権力の統治機構のコントロールタワーに鎮座している「見えない官僚たち」だった。年金記録でも「何がどこに保存されているのか」を克明に調査した私たちに対して、埼玉県の倉庫に野党国会議員が4人も行きながら、「門前払い」をくわせて追い返したのだ。これは官僚の手のひらに与党政治家が操られ、野党には「徹底した情報隠し」という姿だ。

 このブログを読んでくれた人たちは理解してくれると思うが、「情報隠し」は全霞が関に及んでいる。たとえば外務省は海賊対策に絡んで90年代にソマリア支援に「国連PKO予算」にいくら使用したのかと問うても、「5年間の会計保存書類の保存期間が過ぎたので廃棄しており、現在となっては不明でございます」と平然と答弁する。「核持ち込み」に関わる「密約」だけではなくて、年間1000億円(今年度)のPKO予算の使途についても、黙秘するというおそろしい体質だ。

 政権交代の1丁目1番地は、「情報公開」である。情報公開は、民主主義の基盤である。真実の姿を国民に見せずに、「政権でなく政策を選んでくれ」(麻生総理)とがなってみても選ぶための材料を提示していないわけだから、メニューを決めずに「さあ、決めろ。早くしろ」と脅かす「注文を強要する料理店」だ。逆に言えば、政権交代しなければ年末年始も、来年も「麻生太郎のツラ」を総理として見続ける日々が続くことになる。











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