事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

F2。

2008-02-12 | 情宣「さかた」裏版

Furukawahideo02 フッ素シリーズ第二弾。第一弾はこちら。
発行は2003年2月19日でした。素人であることを大々的にアピールする卑怯ぶりです(笑)。

 たとえばわたしのような医療系ど素人な人間の子どもが通う学校が、新年度からフッ素洗口を導入する意向だとします。学校はそのことを保護者に問います。いかがでしょうか?と。

理由は次号あたりでお知らせしますが、ここは通知ではなくて希望を問う形になるでしょう。その文書にはフッ素洗口のメリットが列記されているはず。こんな感じ。

1.小学校6年間実施すると、永久歯のむし歯が半分に減ります。

2.特に前歯のむし歯予防に効果が大きいと思われます。

3.小さなむし歯ができても、進行しにくくなります。

4.予防効果はやめたあとも持続します。

おーこれはいいことだらけではないか。そういえばウチで使っている歯磨き粉にもフッ素は入っているし、こどもの歯の健康に!とガムにまで含まれているヤツがあったはず。誰も反対なんかする人はいないだろう、さっそく○をつけて……ん?でもこの前、気になる記事が新聞に載ってたよな。

フッ素入りガムなどの販売禁止 ベルギー政府

 ベルギー消費者保護・保健・環境省は30日、虫歯予防のためのフッ素入りガムや錠剤、ドロップの販売を禁止することを決めた。

 声明によると、フッ素の摂取が多すぎると神経系に影響が出て骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの副作用がある、と省内の専門家会議が判断した。ただしフッ素を添加した練り歯磨きについては禁止の対象にしなかった。

 ベルギー政府は90年代半ばからフッ素の取りすぎを問題視し、2年前に欧州連合(EU)に疑問を提起した。しかしEU側の検討作業が遅れたため、欧州で初めての単独禁止に踏み切った。

 販売禁止の決定に対して歯科医の間には反対の声もあるが、同省報道官によると、フランドル歯科学会は錠剤などによるフッ素の取りすぎの危険性については同意しているという。
 販売禁止措置は8月の官報掲載後に実行に移される見通し。

2002年7月31日付 朝日新聞

 こ、これはどういうことだぁ?かくして素人ではあるもののインターネットに耽溺することでは人後に落ちないこの保護者は、フッ素関係のサイトに次々に入り込む……そこでは、おそろしいことにフッ素賛成派と反対派の壮絶なバトルが行われていることを“知ってしまう”。

 そして彼は疑問に思う。いったいなぜこどもの通う学校は、こんな状態のまま、フッ素洗口を導入するのだろうか、と。
なるべく公正を期すために、推進派の意見も並列させてみましょう。

フッ素って安全なの?
 フッ素は、諸外国では半世紀以上前からむし歯予防に使われていて、WHO(世界保健機構)も使用をすすめています。水道水にも加えられており、高い効果を上げています。残念ながら日本では、まだまだフッ素の応用は遅れています。遅れている主な原因は、フッ素の安全性に対する誤解と考えられます。

 もっとも大きな誤解は、フッ素の量に対するものです。たとえば、栄養剤もとりすぎれば有害となるようにフッ素もとりすぎれば有害となります。指示された量を、よく守って使用すれば、フッ素は安全で確実なむし歯予防法です。

※神奈川県・神奈川県医師会「フッ素でつよい歯じょうぶな歯~フッ素洗口手帳~」より

さて、それでは山形県は、そして山形県教組養護教員部は、この問題にどう対応してきたのでしょう。

F3につづく。画像は古川日出男「ロックンロール七部作」。
「ベルカ~」の続編にしてあれよりはるかにすばらしい。
小林恭二の「ゼウスガーデン衰亡史」から20数年。日本の小説もここまで来たかあ。こんな古川に芥川賞をやれない文藝春秋に呪いあれ!

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