クミアイ情宣シリーズ。学校事務職員と同様に少数職種である養護教諭の課題をとりあげた。フッ素の問題である。これは、現在にいたってもまだもめている。こんな“雑”で“乱暴”な話が、とあきれる思いだ。
発行は2003年2月9日でした。
圧倒的に多数な“教員”のなか、行政職である事務職員が組合の代表になっていることで、実はかなりキツい場面に遭遇することもあります。世間的には「教職員組合」より「教員組合」の方がまだとおりがいいようですし。
でも、不遜を承知でいえば、少数職種である栄養職員や養護教員、そして事務職員については、多少なりとも“一般の”教員よりもその痛みが承知できているのではないか、との自負はあるし、専門部とよばれるこれらの職種の課題を見過ごしていては、それこそ全体が穏やかならざる方向に進みかねない、との危惧もまた、ひとしおに感じています。
だからこそ今のうちに(笑)酒田地区支部からそれぞれがかかえる問題を全体の課題として発信していきたいと企んでいます。ひとつよろしく。
で、今回は養護教員部篇。
山形教育新聞に、県養護教員部長が連載した「フッ素シリーズ」を読んでいただけたでしょうか。身内ボメになるようですが、これは好企画でした。フッ素(元素記号F)洗口の問題が、養護教員の世界だけの問題ではなく、教育、医療、行政それぞれの意向が激しくぶつかり合い、結果的に養護教諭がその相克のなかで悩まざるをえなくなっている課題であることが、これまでになく理解できたからです。
まずは全体化への第1歩、「フッ素洗口とはいったい具体的にはどんなものなのか」から考えてみます。
実施されている例をあげると
・フッ素ナトリウム(NaF)の低濃度溶液を
・週1~5回
・10cc程度口に含み
・ほぼ1分間洗口(ブクブクうがい)させる
・以降30分間は飲食させない
というもの。この際、一般的には
・指導を学校歯科医が行い
・薬剤管理と洗口液の溶解希釈は養護教員
・各クラスの指導管理はクラス担任が行う
こととされている例が多いようです。
※実施回数が多くなればなるほど、溶液の濃度は低くなる。
最近は薬剤師が希釈した溶液が用意されるらしい。希釈された段階でそれを扱うのは『医療行為』ではなくなっている、というのが県教委の主張。
さて、次号からはこのフッ素洗口がなぜ導入され、あるいはなぜ導入されないのかを検証していきます。乞うご期待。
画像は古川日出男の「ベルカ、吠えないのか?」。
混沌はいつもどおり。でも今ひとつのれないのは、「サウンドトラック」のような理不尽さに欠けているからかも。それにしてもベルカ、いい歯並びですね。
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