事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

直木賞2021年下期発表

2022-01-21 | 本と雑誌

予想篇はこちら

2021年下期の芥川賞・直木賞が発表されました。候補作をおさらいしておくと

・『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 早川書房

・『新しい星』 彩瀬まる 文藝春秋

・『塞王の楯』 今村翔吾 集英社

・『ミカエルの鼓動』 柚月裕子 文藝春秋

・『黒牢城』 米澤穂信 KADOKAWA

……わたしは米澤穂信と柚月裕子の同時受賞に賭けたが、結果は今村翔吾と米澤穂信(順番には確実に意味があるんですよ。先になるほうが審査員たちの評価が高かったの)の二作。噂される“文春枠(文藝春秋から刊行されると受賞しやすい)”をみごとに外してきたのに驚く。

審査員は浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき。

前回の直木賞で「テスカトリポカ」に異を唱えたのはなんと浅田次郎だったらしいのだが(YouTube「文学賞メッタ斬り」)、彼はふたりの作品をこう絶賛している。

「今村作品は職人たちの戦という独創的なテーマで、見事なエンターテインメント。米澤作品は戦国時代と籠城戦が背景の上質なミステリー。セリフもうまい。多くの委員から甲乙つけがたいという声が上がり、2作同時受賞となった」

おそらく、本音では今村推しであろう浅田、伊集院、北方(地方の文学賞から今村を発掘したのは彼なのだそうだ。知らなかった)、林(この人、ミステリを理解していないからね)。他の女性陣は米澤推しではないかと予想します。

講評はオール読物に載るんだったか。楽しみだなあ。にしても柚月裕子さんは惜しかった。今村が新庄ものでデビューしたのだし、佐方(さかた)のシリーズで受賞するように祈っております。


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