事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「忍びの国」(2017 東宝)

2018-11-28 | 邦画

無限の住人」に続いてまたしてもジャニーズ作品。

でもわたしは嵐というグループの良さがよくわからない。いやもちろん二宮和也櫻井翔、そして松本潤が魅力的なのは理解できる。でもグループとしてどうなのといつも思っていた。

SMAPがまず頭にあって(もちろんわたしの世代では先行するジャニーズやフォーリーブス、たのきんや光GENJI、シブがき隊という先達をまず思い浮かべる)、それを凌駕するのに大野智という存在はあまりに地味ではないかと思っていたのだ。

ごめん、わたしがまちがっていました。彼はあの事務所において、普通に達者な役者として生きていくのかも。誤解されそうだけど、普通なのは得がたい個性だ

常に不平不満をつぶやく今回の無門の役も、彼だからこそオッケーだったかも。

原作を読んだときは、これは福山雅治の役だろうと思った。それはそれでありだったろうけれども、こっちはこっちでありでした。

非常にまわりくどい言い方になっていますが、わたしは大野智をちょっと見直しました(ごめん、つまりは今まで使えねー野郎だと思ってました)。活劇としてもすばらしい。あ、演出は中村義洋だったのか。やるもんだ。

脚本も原作と同じ和田竜。脚本家のほうが本職だった和田としては本望だろう。金を稼がないうちは“契り”を結ばないという、ある種の性的嗜好の持ち主には最高の存在として石原さとみは屹立しています(笑)。

衣装デザインは黒澤和子。下忍の役でオラキオが出てきたのはうれしかった。立川談春の立派さが最後まで崩れなかったのはいい。

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