事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ロード・オブ・ザ・リング」(’01 米)

2007-12-16 | 洋画

Lotr The Lord of The Ring : The Fellowship of The Ring

あれはないんじゃないの!?」
「え?う、うん。」職場の歓迎会。隣に座った女性教諭はこの映画について烈火のごとく怒っている。

「3時間も引っ張っておいてよ、さあ遂に目的地に到着、ってところで“つづく”はないじゃない!」
「んー、原作だとあそこから大騒ぎらしいんだよな。」
「でしょ?あたしなんかねー、旦那と子どもウチにおいて最終回で観たのよ。それも三川くんだりで。それであれじゃたまんないわ!」

日頃からワガママな(笑)彼女の言うことをもっともだと思ったわけではないが、圧倒的なSFXに比べて、ストーリーのうねりが感じられなかったことは確かだ。見た目が派手なわりに、つい退屈してしまうのである。

 ……学生の頃、女子が圧倒的に多い我がクラスのなかでも、ひときわ目立つ美女がいた。あまりの美しさに男子はため息をつきながら彼女を眺めていたが、ある日その子が授業の中でフリートークすることになった。あ、一応英文だから英語でね。

「ミナサンハ、とーるきんノ『指輪物語』ヲ御存知デスカ?ワタシハコノふぁんたじーノ大ふぁんデス。」
おー、そういうことなら我々もそのトールキンなるジジイの書いたお話を読まねばなるまい。別にそれで近寄りがたい彼女に接近できるわけでもないが、スケベ心を隠しながら、男子の多くはその小人(ホビット)の冒険譚を買いに走った。もちろん、私も含めて。

T0001964a  でも、私はこれはダメだったなー。世界観にどうしても入り込めない。映画に関しても同じ結果に……と言っても、恐怖映画そこのけのトロルの襲撃シーンなど、あ然とするほど凄いわけで、同時に撮られている二、三作目も、きっと観に行くことにはなるんだろう。

え?その女の子はどうしたか?結局誰のものにもならず(のように見えた)、クラスのなかで私だけが、いいですか、わ・た・し・だ・け・が彼女のノートを借りることができたという勲章を手に入れたのだった。「お前そのノートおかずにするんじゃねえぞ!」というやっかみも同時にかったのだったが。

                                           ロケ地ニュージーランドの観光映画としてなら超一級品☆☆☆★★

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