事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

極私的朝ドラ史PART27 カーネーション

2015-11-07 | テレビ番組

PART26「ゲゲゲの女房」はこちら

2010年後期は、広島を舞台にした「てっぱん」。主演の瀧本美織のことはみんな忘れていて、誰もが冨司純子のドラマだと思っている。尾道のお話なので尾美としのりがキャスティングされているのがおかしい。

つづいては「おひさま」長大な物語。わたしは見てなかったんだけどほんとにこれを半年で消化できたんですか。ふたつの時代のお話なので主要な登場人物がダブルキャストになっている。主役の陽子が、井上真央と若尾文子といった具合に。それにしたってものすごいオールスターキャストである。NHKがこのドラマにかけた意気込みがわかる。


斉藤由貴原田知世満島ひかりマイコ伊藤歩、土屋太鳳(のちに「まれ」で主演、「花子とアン」にも出ている)ときれいどころを並べ、ベテラン女優も渡辺美佐子、樋口可南子、白川由美、吉村実子、中村久美伊東ゆかり黒柳徹子司葉子

男優陣は高良健吾串田和美、寺脇康文、ピエール瀧、平泉成、金子ノブアキ、くわえて角替和枝、柄本時生、安藤サクラの母・子・長男の嫁の共演までかましている。収拾ついたのかなあ。まあ、脚本がごひいき「ちゅらさん」の岡田惠和ですからね。にしても、どうしてわたしは見ていなかったのだろう。

逆に、地味なキャストだったのに大ヒットとなったのが次の「カーネーション」だ。わたしもこのドラマはすごいと思った。だって、だってあの愛しの尾野真千子を主演にもってきたんだよっ!

デビュー作の「萌の朱雀」(当時は完全な素人だった)は見逃したけれど、山下敦弘の「リアリズムの宿」でいきなりフルヌードで登場して以来、彼女から目が離せなくなったのだ。

以降も「クライマーズ・ハイ」「外事警察」などでキャリアを重ねてきたわけだけれど、朝ドラ起用の直接のきっかけは、なんといってもNHK広島放送局が制作した「火の魚」で、原田芳雄と見せた圧倒的な演技だと思う。この女優ならいける、と制作者たちをうならせたのだろう。脚本が「火の魚」を書いた渡辺あやであることも当然影響しただろうし。

朝ドラ初の本格的不倫ドラマであり、綾野剛というスターも生み出した。朝ドラ絶好調である。以下次号

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