事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2021年6月児童手当号 改正児童手当法

2021-06-09 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2月児童手当号「あの人の失言」はこちら

各種調査で、新型コロナウイルス感染症がまん延する状況下、日本の婚姻数が激減していることが報告されています。

それは疫病がもたらした時代の“気分”によるものなのかもしれず、あるいは「外に出るな、外で飲むな、外で食べるな」というプレッシャーにより、物理的に出会いの場が減じていることも影響しているのでしょう。

で、結婚する人が少なくなれば、次第に出産数が減っていくことは容易に想像できます。ただでさえ少子化が進んでいるのに、なお加速しそうなのです。

そんななか、改正児童手当法がこの5月に成立しました。その内容は

・来年の10月支給分から、世帯主の年収が1200万円を超えた場合、支給しない

というもの。この法律は当初、世帯全体の収入合計が1500万円を超えた場合に支給しないように動いていましたが、共働き世帯に与える影響の巨大さから変更された経緯があります。

この法律を審議した参院内閣委員会の参考人、日本大学文理学部の末冨芳教授(もんのすごく優秀)は

「高所得層への児童手当を削っていいという発想自体がかなり危険」

と主張。まったくです。子どもは社会全体で育てるという発想はどこへ……と嘆じたところで本日のあなたへの支給額は000円です。

画像は「コロナと潜水服」奥田英朗著 光文社
コロナ禍のなか、子の前で親はどうふるまうべきか。80年代のロックもからめて奥田の独壇場。

10月児童手当号「こどもというワード」につづく


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