2020年11月号PART4「司会もどうでしょう」はこちら。
確率的にそんなことがあるはずもないのに、年の瀬になると訃報が増えるような気がする。こんな年でも、それはいっしょだった。こんな年でも、いつものように雪は降る。
「あんなに世間の重箱の隅をつついてネタにする天才的な男、見たことなかった」
肝臓がんで亡くなった小松政夫を評して、盟友の伊東四朗が。
ふたりが組んだ「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」(まだテレビ朝日がNETだった時代)は衝撃的だった。山形では土曜のお昼にオンエアされていたんだけど、高校生だったわたしはなんとかしてそれを見ていました。どうやったんだ(笑)。
評判になったのはしらけ鳥音頭だけど、そこへ行くまでの伊東四朗と小松のたたみかけがすごかった。
「ニンドスハッカッカ、マー! ヒジリキホッキョッキョ!」
「どーかひとつ」
「ながーい目で見てください」
芸能人になる前に、多くの職業に就いた経験から生まれたギャグの数々。「前略おふくろ様」での小心な板前役もはまっていた。
そして師として最後までゆらぐことのなかった植木等への尊敬。いろんな意味で、東の芸人で残ったのは伊東四朗だけかとつくづく。
あ、ナイツとオードリーがいた。
PART2「大英帝国の人」につづく。
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