事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第23回 大地

2019-06-16 | 大河ドラマ

第22回「ヴィーナスの誕生」はこちら

笑わせ、泣かせ、考えさせる。宮藤官九郎の本領が今回も発揮された。関東大震災がテーマになっている回なのだから、これはもうどうしたって「あまちゃん」である。

その前振りとしてまずは学園ドラマ。金栗四三の免職を撤回しようとピケをはる女学生たち。うわあ青春だ。まるで日テレの日曜8時(むかーしの)みたい。

「青春ってなんですの!」

「これが青春ですわよ!」

「飛び出しませんこと青春!」

てな感じで盛り上がるのがうれしい。そして、旧弊な考えの持ち主として描かれていた富江の父(板尾創路)が、震災時に……

わたし、今さらですけど「ゆとりですがなにか」(やはり日テレ日曜夜)を見て、ギャグやテクニックもたいがいだけど、泣かせることについて宮藤官九郎が手練れであることをつくづく。

あのドラマにしても、主人公たちをさんざんいたぶる存在が、のちに心のつながりができて、というよく考えればジャンプ系のテクが満載。

そのひねりがあるからこそ、震災被害に絶望する人たちに「生き残ったことを喜び合おう」という佐野元春っぽいことを言う清さんのセリフがストンと落ちる。

小技も周到。嘉納治五郎に抱いてもらうことがかなわなかった四三と違い、シマの子はきちんと抱きかかえてもらう。その結果……

まさかこの回に合わせたわけではないだろうけれど、ビートたけし離婚成立とか。彼のオールナイトニッポンのファンだった身からすると、ああそういうことについになってしまったかと。芸人の妻であることに、自らも芸人だった奥さんも堪忍袋の緒が切れたというところですか。

ドラマの志ん生の場合も、おりんさん(夏帆&池波志乃)はよく我慢してるよね。我慢だけじゃなかったあたりが今回の骨。

そして、最後の最後に衝撃の写真が登場し、そうかこのために架空の存在としての志ん生の弟子(神木隆之介)が必要だったのかと納得。うますぎる宮藤官九郎!

視聴率大河史上最低記録更新?見ない方が悪い(笑)。

第24回「種をまく人」につづく

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