事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第24回 種をまく人

2019-06-23 | 大河ドラマ

第23回「大地」はこちら

第1部最終回。今日もそれはそれはみごとなドラマだった。親戚の法事を終えて、後始末とかがあったのでオンエアに間に合うかとハラハラしたけれど、すべりこみセーフ。見逃さなくて本当によかった。

関東大震災に沈む東京。そこで物資を担いで走る金栗四三たち。いだてんというタイトルの意味が、ここに来てあらわになる妙。

18日の夜、山形県と新潟県に大きな被害をもたらした地震が。山形県で震度6は観測史上初。わたしの住む酒田もたいそう揺れました。だから震災の描写をいつも以上にリアルに感じることに。

そして“走る”ことの素晴らしさをうたいあげた回でもあった。わたしは宮崎アニメや「時をかける少女」など、全力疾走する女性に弱い男だが(どんなマニアだ)、復興運動会における人見絹枝(菅原小春)と村田富江(黒島結菜……この娘は「ごめんね青春!」でも「時をかける少女」でも「アシガール」でも走っているのね)のデッドヒートには手もなくやられてしまいました。

シマ(杉咲花)の亡霊の走りにも感涙。四三が種をまいた女子スポーツが、花を開くのはまもなく。

低視聴率ばかりが騒がれているけれど、特に5月から6月のこの大河の充実ぶりは比類がない。メダル××××である日本人にとって、ほとんど無名の、しかもメダルに手が届かなかったアスリートのお話からスタートしたのはやはりしんどかったか。

でも敗者の物語であるからこそ、驕りたかぶることのない、愚直な教育者の姿には感動させられた。

もう来週から、大竹しのぶの啖呵や役所広司の能天気な提案を聞くことはできないんだろうか。第1部と2部のにじみ具合に注目。ブリッジに神木隆之介がいるんだから、いろいろと宮藤官九郎は小細工をかましてくれそうです。

第25回「時代は変わる」につづく

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