スタンリー・ジャッフェ篇はこちら。
もちろんシンガーとして「ブルー・ライト・ヨコハマ」「あなたならどうする」などで誰しもが知る存在だけれども、役者として倉本聰の「北の国から」(列車に乗っているいしだが演じた母親を追って、幼い蛍が泣きながら走るシーンで泣けない人はいない)、中島丈博の「事件」などで芸能史に残る。
印象深かったのは向田邦子の「阿修羅のごとく」。特徴的なトルコ音楽とともに、今でもよく思い出す四姉妹の物語(つまり、細雪よね)。長女が加藤治子、次女が八千草薫、四女が風吹ジュン、そして三女がいしだあゆみ。
隠れて愛人を囲っている父親(佐分利信)が小火を出す。堅物の三女は激高し「お母さんがいつも灰皿に水を張ってることに気づいてるの?!」ああ夫婦というのは微妙なものなんだと学生だったわたしは考え込んだ。
あかぬけない司書役のいしだあゆみは、それでも壮絶に美しい人であることは隠しきれないのでした。
ロイ・トーマス・ベイカー篇につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます