三連休はたっぷりDVDを鑑賞。雪かきをしてはDVD、また雪かきをしてDVD。どっちも好きなのですばらしい休日。ずーっとこうしていたい(隠居志望)。
まさか中山七里の、あのミステリが映像化されるとは思わなかったなあ。だって主人公の御子柴(みこしば)弁護士は、14才のときに5才の少女を殺してしまい、医療少年院に送られた過去を持っている。感情移入がこれほど難しいキャラもない。
もちろん中山は少年院の生活を詳細に描き、ベートーベンの「熱情」によって人間としての感性をとりもどしていくなど、仕掛けがきっちりしていたわけだけれど。
さすがWOWOWはそのあたりは承知で、脚本西岡琢也、監督青山真治という一流のスタッフを持ってきて、ドラマとしてうまく成立させていた。
御子柴(三上博史)は過去を隠しながら、圧倒的な勝率(と法外な報酬)で弁護士としての悪名を高めている。
彼は事故で夫の人工呼吸器を故意に外した容疑をかけられた東條美津子(青山の奥さんであるとよた真帆)の弁護をほぼ無償で引き受ける……美津子の息子で車椅子の生活を強いられている幹也に染谷将太、美津子に悪意を抱いている保険のセールスレディに山下容莉枝(わたし、好きなんです)、キーとなる人工呼吸器の開発者に野間口徹(わたし、大好きなんです)、医療少年院の教官として「真田丸」の好演が思い出される中原丈雄……いいキャストをそろえてます。
しかしそれ以上に御子柴を追いつめる刑事役にリリー・フランキー。で、彼が素晴らしすぎるものだから、御子柴の冷徹さが引っこんでしまったのは少し残念。ダークなリーガル・ハイを期待したこちらが悪いんでしょうが。
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