事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾著 光文社刊

2010-02-26 | ミステリ

51re2tjmdbl スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。

いやはや、キム・ヨナの強さは想像以上でした。でも、笑みを浮かべることがどうしてもできずに延々と悔しがる浅田真央という存在は、彼女の芯の強さを感じさせてそれはそれですごいですな。

さて、このミステリは冬季オリンピック開催期間に読むことをおすすめします。才能とはなにか、ということを日々痛感させられているわけだから。もうすぐ終わっちゃうけど。

東野圭吾の新作はタイトルどおり托卵のお話に見せて……あわわネタバレになっちゃうか。

新潟からやってきた“父”の行動がどうにも今ひとつすっきりしないので、オチには残念ながら感心できませんでした。でも、どう転んでもこの人はありきたりの話にはしないのね。やるもんだ。

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