事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2018年9月号 速報人事院勧告2018

2018-09-18 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2018年8月号「47と13と112、あるいは……」はこちら

またしても豪雨。そして酷暑。47号線が通行止めになったので天童まで112号線を使ったり、あの8月23日には、扇風機を買い占めた(他の学校からすんげー怒られました)帰りに車載の気温計の数字が40.5℃を示したり……こんなにネタ満載の1ヶ月はなかった。

しかし今月は8月10日に出た人事院勧告を特集します。勧告の詳細は来月にまわすとして、同時に、ある申出書が人事院の総裁から首相に手渡され、これがみなさんの生活に激しく影響するからです。

まず、この表をみてもらいましょう。



これは、生年月日別に「何才から年金をもらえるか」を示すものです。サンプルとして1960年(昭和35年)2月5日生まれの学校事務職員を選んでみます。この表でチェックすれば、この人は64才の誕生月から年金の一部(およそ5割から6割程度)が支給され、65才で満額支給となります。

この人は2020年の3月31日付で退職ですが、以降、2024年の2月(しかも実際の支給はその2ヶ月後)まで、まったくの無年金ですごすことになります。なんてかわいそうなんだ。

この表に載っていない人にももちろん他人ごとではなくて、昭和36年4月2日以降に生まれた人は、65才になるまで年金の支給はありません。

さて、そこで人事院の申し出とは……

「複雑高度化する行政課題に的確に対応し、質の高い行政サービスを維持していくためには、60歳を超える職員の能力及び経験を本格的に活用することが不可欠であり、定年を段階的に65歳に引き上げることが必要と考えます」(人事院総裁談話)

具体的にどうするかというと、2021年度から3年ごとに1歳ずつ定年を引き上げ、2033年度に65歳まで延長させるというのです。こう言われてもよくわからないでしょうからさっきの年金の表に定年年齢も加えてみました。



つくった本人もよくわかっていないので間違っていたらごめんなさい。でもだいたいこんな感じだと思います。つまり、65歳にならないと年金をもらえない層から定年延長を開始し、最後には65歳にもっていくと。

完結すれば、むかしのように退職してすぐに年金をうけとれる時代が再来する……そう無邪気に考える人は多くないはず。きっとそのころには、またしても年金受給年齢が(以下自粛)。

2018年10月号PART1「速報人事委員会勧告2018」につづく

今月は映画もてんこ盛り。

焼肉ドラゴン」(主演大泉洋、真木よう子)
菊とギロチン」(監督瀬々敬久 主演東出昌大)

今年の邦画はえらいことになっています。「孤狼の血」「万引き家族」がぶっちぎりかと思っていたら、きのうで上映が終わってしまった「焼肉ドラゴン」と、今日から公開の「菊とギロチン」のツープラトンが。どっちも凄かった。しかも話題の「カメラを止めるな!」(笑った笑った)も続映中。さあみんな、映画館へ急げ!

 

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