事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2018年10月号PART1 速報人事委員会勧告2018

2018-10-17 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2018年9月号「速報人事院勧告2018」はこちら

国家公務員向けの人事院勧告を考察しようと思ったら、山形県人事委員会勧告が今月の11日にもう出たのでそちらを特集しましょう。給与的にはほぼ例年どおりで……

〇県内民間給与との較差(0.09%)を埋めるため、給料表の水準を引上げ

〇県内民間の支給状況を踏まえ、ボーナスを引上げ、勤勉手当に配分。

……以上。と言ってしまってはあまりに愛想がないので、少し解説します。

給料については、民間の方が平均して358円(これが0.09%の根拠)高かったので、そこを改善する。やり方は、初任給を1500円、若年層を1000円、アダルト層を200円、管理職を100円程度引き上げると。改定率は平均して0.1%。

ボーナスの引上げは0.05月分(つきぶん、と読みます)。平成31年度からは、6月と12月のボーナスの支給月数が平準化される予定。

給料、ボーナスともに5年連続の引上げ。実現すれば、これは昭和40年以来53年ぶりだとか。これから秋闘が待っているのでどう変容するかはわかりませんが……。

人事委員会は給与についてだけふれているわけではなくて、人事管理についても勧告しています。働き方改革でいえば、長時間労働の是正について、わざわざ学校についてとりあげて

〇学校においては、教職員の多忙化の解消に向け、業務の役割分担・適正化、勤務時間管理の徹底等の取組みを一層推進することが必

……としています。勧告されたので、県教委は何らかのパフォーマンスを見せるでしょう。

定年延長がらみでは

〇本県としては、再任用制度を適切に運用するとともに、国家公務員の定年の段階的な引上げに係る検討状況について留意していくことが必要

……まだ主体的に動かなくてもいい、とも読めますが(笑)。さてどうなるものだか。次号からは、勧告にある山形県職員の現状について特集します。

PART2「統合」につづく

画像は「ウインド・リバー」 Wind River

主演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルソン

「アベンジャーズ」組が主演でありながら、渋い傑作。ワイオミングといえば西部劇でおなじみ。しかし全力疾走すると肺が破裂して喀血する厳寒の地。ネイティブ・アメリカンはそんな過酷な土地に追い込まれた。そこで発見される少女の死体。はたして何があったのか。かつて能天気に“インディアン”を“騎兵隊”が“退治”した西部劇から幾星霜。馬はスノーモービルに替わり、しかし銃はまだこの国で幅をきかせている。公開が終わった作品でもうしわけない。DVDでぜひ。

 

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